お店で働いている従業員には、ノーゲスという言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
ノーゲスとは1日に1人もお客様が来ない状態のことを指します。
1人もお客様が来ないと売上もなくなってしまうので、お店としては非常にまずい状況です。
- 「ノーゲス」の言葉の正確な意味・定義
- 「ノーゲス」になる原因・傾向
- 水商売や飲食店に共通する「ノーゲス」の原因
- 「ノーゲス」になった時の対策方法
そこでここでは水商売で特にキャバクラ店舗について注目し、ノーゲスにならないために水商売ができる集客方法を5つ紹介します。
他の店舗型ビジネスの場合でも共通する部分があるので、ノーゲスの原因や解決策について確認してみてください。
ノーゲスの意味とは?
ノーゲスとは「ノーゲスト」または「ノーゲストデー」を省略した言葉で、1日を通して全くお客様が来ない状態のことを意味します。
他の言い方としては「店カラ(てんから)」や「ボウズ」といった類義語も存在します。
昔は「閑古鳥が鳴く」といった表現がされていたことも。
飲食店などではお客さんが一人も来なかった日のことを「ノーゲス」といったりしますが、キャバクラやホストでは一時的に客数がゼロになった状態でもノーゲスと表現することもあります。
スラング用語でもあるので、ノーゲスが一日を通してお客さんがいない状態をさすのか、それとも一時的にお客さんがいない状態を指すのかは、人によってズレが生まれることがあるので確認する必要があります。
ちなみにノーゲスの対義語で「満卓(まんたく)」がありますが、文字通りテーブルが満席の状態のことをさします。
お客様が1人も来ない状態を指しますが、当然キャストやスタッフの仕事に対するモチベーションは下がってしまいます。
最も問題なのはその日の売上がゼロになってしまうことです。
たとえお客様が来ないとしても、スタッフの給料やお店の家賃は払わなければいけません。
そのため、売上が入らない状態がずっと続くと、いつかキャバクラは潰れてしまいます。
ノーゲス状態に陥ってしまった場合は原因を究明し、素早い対応を行うことが大切です。
その他のキャバクラ用語を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
ノーゲスの原因
ノーゲスの原因としては様々あり、業界・業態や事業規模によっても変わるので断定するのは困難です。
しかし、飲食店をはじめキャバクラといった店舗型の事業であれば共通している部分もあります。
お店の外観がきたない
店舗の顔である外観はお店の看板と同じくらいに集客に影響を与えます。
- 壁面の汚れ
- 古い外壁
- 年季の入った塗装
これらの外観のダメージはお店に入るモチベーションを大きくそぎ落とします。
さらに不潔に見えてしまうので、お客の入りが悪く、結果的にノーゲスになる確率が高くなります。
接客の質が悪い
一度は新規のお客さんが入店してもリピートしてくれなければ安定した集客にはつながりません。
逆にお客さんの不満が重なると一度の来店でとどまるだけでなく、口コミとして悪評が広まってしまうことにもなります。
悪い口コミに直結する大きな要因のひとつが接客です。
水商売や飲食店業においても接客態度が悪ければすぐに口コミに投稿されてしまいます。
結果的に潜在的な顧客の来店にも悪影響を及ぼして、ノーゲスになってしまうリスクが高まります。
悪い口コミがネット上に広まってしまっている
ネガティブな口コミは来店機会を大幅に削り取っていきます。
悪評の内容はもちろん、口コミの星の数が与える第一印象はお店のイメージに大きく影響してきます。
特にGooglemapsの口コミは、近年その存在感を増してきています。
星の数が3つくらいになってくると悪い第一印象がついてしまい、ノーゲスになることも想定しておいてほうがいいです。
集客が上手くできていない
集客の導線が確率できていなければ安定した来店を促すことができません。
次第に新規顧客の獲得ができずノーゲスという事態を招いてしまいます。
- 適切な広告費の投入
- 集客導線の分析
- 集客経路の確保
集客が適切に行われていない場合は、徐々に客足が遠のき気が付いた時にはノーゲスとなってしまう場合が珍しくありません。
ノーゲスになる日の傾向を分析
飲食店は一般的に2月と8月が閑散期です。
キャバクラも飲食店の部類に入るので、同じ時期が閑散期になります。
2月と8月が閑散期になる理由は以下の通りです。
- 〈2月〉
-
12月はクリスマス、1月はお正月とお金を使う大きなイベントがあります。
その反動で2月は人々がお金を使うのを控える傾向があり、キャバクラに行く人も少なくなるというわけです。
- 〈8月〉
-
8月はお盆の長期休暇があります。
帰省で実家に帰ったり、たまの休みを利用して旅行に出かけたりする人が多くなるので、お店に来ることができなくなるというわけです。
また、雨の日や雪の日もお客様が少なくなり、ノーゲスになる可能性があります。
こういった日はお客様がわざわざお店に足を運びたくなる何らかの理由が必要です。
絶えずノーゲスの状態が続いている場合は時期や天気の影響ではなく、お店側に何らかの問題があるかもしれません。
具体的には、キャストや黒服の接客態度が悪かったり、お客様を満足させるサービスができていなかったりするなどです。
こういった場合はいくら集客が成功したとしても、固定のお客様を作れない可能性があります。
ノーゲス対策!キャバクラの集客方法5選
現在は路上での客引きは禁止されているので、それ以外の方法でお客様をお店に呼ぶ必要があります。
ここでは、ノーゲス対策のためにできるキャバクラの集客方法を5つ紹介します。
どうすればノーゲスを解決できるか知りたい人はぜひ参考にしてください。
① イベントの企画
1つ目の集客方法はイベントを企画をすることです。
イベントの企画はノーゲスになる可能性のある時期を狙うと効果大です。
ノーゲスになる時期が定期的に訪れる場合は、その時期に定期的にイベントを開催しましょう。
キャバクラでお客様をお店に呼ぶための定番のイベントは以下の通りです。
- スーツデー
- 水着デー
- 浴衣デー
サラリーマン男性からの受けもかなり良いので、ノーゲスで困っている場合は真っ先に開催を検討しましょう。
② 無料案内所
2つ目の集客方法は無料案内所を利用することです。
無料案内所は成果報酬、つまりお店に売上が入ってから報酬を渡すシステムになっていることが多いです。
そのため、リスクを最大限に抑えて集客をすることができます。
また、後に紹介するSEO/MEOやSNS対策は時間がかかる反面、無料案内所の利用は即効性があります。
周辺の繁華街に無料案内所がある場合は、積極的に利用していきましょう。
③ 看板の活用
3つ目の集客方法は看板を活用することです。
看板は一度作ってしまえば、長期間に渡りずっと宣伝してくれるというメリットがあります。
また、ネットで広告を出す場合と比べてもリーズナブルです。
看板で伝えられることは限られています。
伝えたいことは絞ってシンプルにし、お客様が来店したくなるようなキャッチコピーを考えましょう。
看板は設置する場所も重要です。
設置する際は以下の項目をしっかりと確認しましょう。
- 通行人の目に付く場所か
- 歩いている時に見えるか
- 車の中からも見えるかなど
キャバクラの看板例は以下の通りです。
- 通可愛いキャストの写真を前面に押し出した看板
- お店の雰囲気がしっかり伝わる看板
- お店のロゴを強調した看板など
看板のデザインが思いつかない場合は、簡単に仕事を外注できるクラウドソーシングサービスを利用する方法もあります。
クラウドソーシングサービスのコンペ方式を活用すれば、複数の提案の中から自分の気に入ったものを選べます。
具体的におすすめのサービスはランサーズやクラウドワークスです。
看板のデザインで困ったら、ぜひ上記サービスの利用を検討してみましょう。
④ GoogleやYahoo!のSEO / MEO
3つ目の集客方法はGoogleやYahoo!のSEO/MEO対策をすることです。
SEOとMEOの意味の違いは以下の通りです。
SEO | GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ホームページを上位表示するために行う施策 |
MEO | Googleマップで自社のお店やサービスを上位表示するために行う施策 |
人は何かを検索した際、基本的に上位に存在するページから確認します。
つまり、GoogleにせよGoogleマップにせよ、上位表示することは集客において非常に重要だということです。
Googleマップでは、「キャバクラ 地名」で上位表示を狙いましょう。
例えば、チックグループは「キャバクラ 六本木」というキーワードで上位表示されています。
上記写真のようにお店を表示させるためには、まずGoogleビジネスプロフィールを作成してください。
Googleビジネスプロフィールとは、自分の運営するお店やサービスの情報をGoogleに登録するツールです。
Googleはこのプロフィール情報の正確性や口コミなどを元に、上位表示するかどうかを判断します。
そのため、作成後は定期的に情報を更新し、お店に来たお客様には口コミに書いてもらえるように働きかけることが大切です。
ホームページの上位表示を自社で行うのが難しい場合は、実績のあるwebライターに外注したり、リスティング広告を利用したりする方法があります。
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!で検索の上位に表示される広告のことです。
これを利用すれば、特別な対策をしなくてもコンテンツを上位表示できます。
⑤ SNSの活用
5つ目の集客方法はTiktokやInstagram、LINEなどのSNSを活用することです。
TiktokやInstagramでの集客は、効果が現れるまでにある程度の時間がかかります。
そのため、立ち上げ初期に上手くいかなくても落ち込まず、結果が出るまで継続して運用することが大切です。
まずはフォロワー数が多くて成功しているキャバクラ店の投稿を分析して真似してみましょう。
おすすめのTiktok・Instagramアカウントは以下の通りです。
LINEでの連絡はキャスト個人で行います。
ノーゲスになりそうな日を狙って営業LINEを送れば、お客様ゼロを回避できるかもしれません。
ただし、あまり仲良くないキャバ嬢からいきなり営業LINEが来ても「お店に行きたい」と思うお客様は少ないです。
そのためキャストには、日頃からお客様と連絡を取り、ある程度の関係性を作ってもらっておく必要があります。
キャバクラのSNS集客について知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
まとめ
この記事では、ノーゲスにならないためにキャバクラでできる集客方法を5つ解説しました。
ノーゲスとは1日を通してお客様が全く来ない状態のことです。
当然、売上が発生しないので、お店にとってはかなり困ります。
そのため、一刻も早くノーゲスの状態を脱却しなければいけません。
本記事で紹介したキャバクラでできる具体的な集客方法は以下の5つです。
- イベントの企画
- 無料案内所
- 看板の活用
- GoogleやYahoo!のSEO/MEO
- SNSの活用
集客の知識はマネージャー・店長クラスになると絶対に必要になるので、今のうちから勉強しておきましょう。
常にノーゲス状態のお店で働いている場合は、他のお店で働くことを検討する必要があります。
特に黒服としての実力を上げたいなら、来店する客層と職場環境が良い六本木や銀座など都心のお店を選ぶと良いでしょう。中でもおすすめなのは、ハイクラスのお客様が多いチックグループです。
チックグループは日本一と言っても過言ではない知名度を誇るためノーゲスになることはありませんが、チックグループでもSNSで発信をしています。