「キャバクラでよく聞く友達営業ってどういう意味?」
「友達営業にはどんなメリットやデメリットがあるの?」
「友達営業をする上でのポイントは?」
友達営業とはキャストがお客様に対して行う営業方法の一つです。
もちろん直接お客様に営業をするのはキャストです。
しかし、友達営業の理解を深めておけば、付け回しや接客の際に役立ちます。
そこでこの記事では、友達営業の特徴やメリット・デメリット、営業を行う上でのポイントを解説します。
キャストの営業スタイルを勉強したい黒服はぜひ本記事を参考にしてください。
キャストの管理スキルをあげたい方は、こちらの記事もご覧ください。
友達営業(友営:ともえい)の意味とは?
友達営業とはお客様と友達のように接してお店に来てもらう営業スタイルのことを意味しています。
キャバクラの業界用語で、略して「友営(ともえい)」という読み方をします。
キャバクラに来る人は、必ずしもキャバ嬢と擬似恋愛を楽しみたい人ばかりではありません。
女性と楽しく飲みたいと思っていたり、キャバ嬢と友達感覚で飲みに来たりする人も多いです。
そういったお客様には友達営業が向いています。
お客様と良い関係性を築ければ、半永久的にお客様を呼び続けられるでしょう。
また、見栄を張ってお酒をたくさん飲む必要がないので、その日の気分や体調に合わせてお酒の量を調整することもできます。
色恋営業(色営)との違いは?
色恋営業はお客様の恋人であるかのように接する営業スタイルです。
この営業スタイルは恋人のように接するので、お客様は多くのお金を使ってくれます。
しかし、キャストはお客様と付き合ったり結婚したりすることはできません。
そうして男性側が頑張っても落とせないと分かると、いずれはお店に来なくなってしまいます。
継続的に稼ぐには、お客様に見切りをつけられないように、追わせながら飽きさせないようにしなければいけません。
一方、友達営業は先述した通り、お客様と友達のように接する営業スタイルです。
色恋営業と友達営業の違いは以下の通りです。
色恋営業 | ・お客様と恋人のように接する営業スタイル ・お客様の単価が高い ・関係が長続きしない |
友達営業 | ・お客様と友達のように接する営業スタイル ・お客様の単価が低い ・関係が長続きする |
最初はどんなお客様にも友達営業から始め、お金をいっぱい持っていそうなお客様には色恋営業を仕掛けるキャストもいます。
また、色恋営業でお客様が自分に冷めてきたタイミングで友達営業に移行することもあります。
色恋営業の業務について知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
小悪魔営業との違いは?
小悪魔営業とは手に入りそうで手に入らない状態を維持しながら、男性を思いのままに操る営業スタイルです。
特徴は女性特有の「あざとさ」と「可愛さ」を見せつけることです。
お客様を勘違いさせるという意味では、小悪魔営業は色恋営業に似ています。
ただし、色恋営業よりもあざとく、自分が主導権を握るような関係性になることが多いです。
友達営業とは真逆の営業スタイルと言っても良いでしょう。
悪魔営業に向いている人 | 小悪魔営業に向いていない人 |
---|---|
あざといふるまいが得意な人 意図せず男性を勘違いさせる人 | 裏表のない人 男性の勘違いに罪悪感を感じる人 |
友達営業との違いを表にまとめると次のようになります。
小悪魔営業 | ・お客様を自分の思いのままに操る営業スタイル ・お客様の単価が高い ・ハマる人には関係が長続きする |
友達営業 | ・お客様と友達のように接する営業スタイル ・お客様の単価が低い ・関係が長続きする |
友営 (友達営業)の強み・メリット
ここでは、友達営業の強み・メリットを3つ紹介します。
友達営業には色恋営業や小悪魔営業にはない大きな強み・メリットがあります。
お客さんとの関係が長続きする
1つ目の強み・メリットはお客様との関係が長続きすることです。
例えば、色恋営業ではお客様が「自分にはこの女の子は落とせない」と思ってしまうと、熱が冷めてぱったり来なくなってしまいます。
しかし、友達営業はあくまで友達のように接するので、簡単には関係が終わらずに長続きすることが多いです。
色恋営業だけをしていると、いつか売上が頭打ちになってしまう可能性があります。
私は最初は色恋営業を仕掛けますが、色恋営業が終わったら友達営業に移行するようにしています。
そうすることで関係を長続きさせることができ、その人からの売上も継続的に入ります。
また、友達のように接するので仕事も比較的楽になるんですよね。
若い頃は色恋営業をメインで行っていましたが、今では友達営業のお客様の方が多いです。
指名が多く取れる
2つ目の強み・メリットは指名が多く取れることです。
先述した通り、友達営業をするとお客様との関係が長続きします。
その結果、長期的に見ると指名の本数が増え、売上も安定するようになります。
キャバクラで働き始めた時は営業スタイルとかはなくやっていましたが、同僚から教えてもらった友達営業にしてからは指名が多く取れるようになりました。
キャバ嬢を始める前は疑似恋愛目当てのお客さんが多いと思っていましたが、ただ単に女の子と楽しく飲みたいだけの人も意外と多いです。
友達営業はラフな感じで接客できるので、自分には結構向いてると感じています。
キャバクラの指名制度についてはこちらの記事をご覧ください。
トラブルになりづらい
3つ目の強みメリットはお客様とトラブルになりづらいことです。
友達営業は色恋営業や小悪魔営業とは違い、疑似恋愛を目的にして営業スタイルではありません。
そのため、お客様から嫉妬されたり、ストーカーされたりするリスクも少なくなります。
安心して仕事をできるのは、友達営業の大きなメリットだと言えるでしょう。
友達営業は友達のように接するので、お客さんから触られたり、告白されたりすることもありません。
色恋営業はお客さんをその気にさせてしまい、セクハラされたりして嫌でしたね。
今はお客さんと良い関係を築けているので、仕事をするのも楽しいです。
友営 (友達営業)の弱み・デメリット
友達営業は強み・メリットだけではありません。
ここでは、友達営業の弱み・デメリットを2つ紹介します。
お客様の単価が低い
1つ目の弱み・デメリットはお客様の単価が低いことです。
友達営業のお客様は色恋営業の場合とは違い見栄をはりません。
そのため、そこまで高価なボトルを入れたり、ドリンクをたくさん入れたりしないです。
その結果、お客様があまりお金を使わなくなり、客単価が低くなってしまうのです。
男性は口説きたい女性にはレストランの食事代やプレゼント代は惜しみません。
しかし、友達関係なら居酒屋だとしても割り勘にする男性は多いです。
好きな女性におねだりされるのと、友達におねだりされるのでは言葉の重みが全く違うのです。
ただし、お客様との関係が長続きする分、長い目で見れば色恋営業よりも稼げる可能性はあります。
友達営業 | 色恋営業 |
---|---|
長期的な関係性 低単価の売上 | 短期的な関係性 高単価の売上 |
来店頻度が少ない
2つ目の弱み・デメリットはお客様の来客頻度が少ないことです。
友達営業は色恋営業と違い、こちら都合で来店を促しても断られることが多くなります。
なぜなら、友達として接していると、男性側はお金を積極的に使ってあげたいと思わなくなるからです。
よほど深い関係でない限り、男性は「あの子のために会いに行こう」とはなりません。
その結果、お客様が気が向いた時に来店することが多くなり、来客頻度が少なくなってしまうのです。
ただし、来客頻度の少なさは指名数の多さで補うことができます。
一人一人の来客頻度が少ない場合は、そもそもお店に来てくれるお客様を増やせばいいというわけです。
友営 (友達営業)に求められる素質とは
友達営業に求められる素質は以下の通りです。
- 自分の意見をしっかりと言える
- 話すだけでなく聞き役にもなることができる
- 場の空気を読むことができる
- お客様と適度な距離感を保つことができる
- 男友達が多い
- いじられキャラである
- お酒に強い
中でも大事なのは、場の雰囲気を盛り上げるのが得意だったり、周りに流されたりせずに自分らしくはっきりと意見が言えたりすることでしょう。
そういった特徴を備えているキャストはお客様と良好な友達関係を築くことができます。
また、酔っぱらったお客様から悪口を言われたとしても真に受けず、冗談で返すとお客様に「こいつやるな」と思わせることができるでしょう。
友営 (友達営業)のポイント
ここでは、友達営業のポイントを3つ解説します。
友達営業について理解を深めたい人はぜひ参考にしてください。
親しき中にも丁寧に接客
1つ目のポイントは親しくても丁寧に接客することです。
いくら友達営業とはいっても、お客様をプライベートの友達と同列に扱ってはいけません。
なぜなら、お客様は店に来るのに高額なお金を払っており、キャストはそれに見合ったサービスを提供しなければいけないからです。
例えば、本当に都合の良い時にしか連絡しなかったり、接客中に失礼な行動や言動を取ってしまうのはNGです。
特に、新人のキャストは仲良くなると素の自分を出しすぎる傾向があります。
具体的には、以下のような丁寧な接客を心がけましょう。
- お客様に会話のテンポを合わせる。
ゆっくり話しているならゆっくり話す、早口だったら早口で話すなど - お客様が不快になるような話はしない
- テーブルは常にキレイな状態を保っておく
異性を出してアピールしない
2つ目のポイントは異性を出してアピールしないことです。
異性を出してしまうと、お客様が下心を持ったり、お客様から告白されたりする可能性があります。
友達営業は友達のように接して関係を長続きさせ、コツコツと売上を上げていく営業スタイルになります。
余計なことをしてお客様の気を引こうとすると、友達営業がうまくいかなくなってしまうかもしれません。
お客様が下心を持たないにようにするポイントは尊敬できる女性を目指すことです。
男性は尊敬できる女性には下心を持つよりも応援したくなるもの。
そのため、日々の仕事に全力で取り組んで頑張っている姿を見せ、尊敬できる女性になることが大切です。
また、ラインではなるべくお店に来るように促さないようにしましょう。
なぜなら、友達のように接している女の子から頻繁に「店に来て」と連絡されると、男性はうざく感じてしまうからです。
ただし、お客様から忘れられてしまい、お店に来てもらえないのもNGです。
お客様が暇になる時間帯を事前に把握しておき、雑談程度のLINEは送りましょう。
そうすれば少なくとも忘れられることはないので、いつかのタイミングでまたお店に来てくれるかもしれません。
キャバ嬢を口説きたいお客様なのか見極める
3つ目のポイントはキャバ嬢を口説きたいお客様なのかを見極めることです。
下心を持っているお客様に友達営業を行っても、上手くいかない可能性が高いです。
具体的には、以下のような特徴を持つお客様に友達営業はしないようにしましょう。
- 彼氏がいるかしつこい聞いてくる
- ボディタッチをしようとしてくる
- プレゼントを頻繁に渡してくる
友達営業は比較的若い20代~30代や女の子と楽しく飲んで盛り上がりたいと思っている男性にハマりやすいです。
もし口説いてくるお客様に友達営業を仕掛けたいなら、真剣な話をしてみるのも一つの手です。
男性は真剣な悩みを持っていたり、頑張っていたりする女性に下心は持ちにくいもの。
キャバ嬢を口説きたいお客様でも、真面目な話をすると応援したいという気持ちになるかもしれません。
まとめ
この記事では、友達営業の特徴やメリット・デメリット、友達営業をする上でのポイントを解説しました。
友達営業はお客様と友達のように接してお店に来てもらう営業スタイルです。
色恋営業・小悪魔営業との違いは以下の通りです。
友達営業 | ・お客様と友達のように接する営業スタイル ・お客様の単価が低い ・関係が長続きする |
色恋営業 | ・お客様と恋人のように接する営業スタイル ・お客様の単価が高い ・関係が長続きしない |
小悪魔営業 | ・お客様を自分の思いのままに操る営業スタイル ・お客様の単価が高い ・ハマる人には関係が長続きする |
友達営業の単価は低くなりがちですが、関係が長続きしやすく女の子の負担も少ないです。
ただし、友達のように接するとはいっても相手はお金を払っているので、丁寧な接客が求められます。
あくまでキャストとお客様という関係を忘れないことが大切です。
友達営業について詳しく知りたい人はぜひ本記事を参考にしてください。
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