「夜職やキャバクラでよく聞く風紀って何?」
「色恋管理とは何が違うの?」
「風紀が見つかったらどうなるの?」
黒服をやっている人の中には、キャストと付き合いたいと思っている人もいるでしょう。
しかし、黒服とキャストが恋愛関係になるのは風紀と呼ばれ、夜職やキャバクラでは禁止されています。
そこでこの記事では、風紀と色恋管理の違いや風紀がダメな理由、なぜ風紀が起こるのかを解説します。
- 夜職・キャバクラで使われる「風紀(ふうき)」の意味
- 「風紀」と「色恋管理」との違い
- 黒服(ボーイ)がキャストに手を出すことのリスク
実際に風紀がばれた人の体験談も紹介するので、ぜひ最後まで読んでください。
風紀とは黒服とキャストが恋愛関係になること
風紀とは夜職・キャバクラで使われる業界用語の一つで、黒服の男性がキャストと恋愛関係となり、付き合うことを指します。
一般的に、男女の交際の節度がなくなったり、決まられたルールが破られたりすることを「風紀が乱れる」と言います。
キャバクラの世界では、「風紀が乱れる」という言葉を省略して風紀と呼んでいるのです。
もし風紀がバレてしまうと、お店を辞めさせられたり、罰金を支払されたりする場合がほとんどです。
それくらいタブーな行為で、風紀をしてしまった黒服やキャストは他のお店で働けなくなることもあります。
キャストと関係を持ちたいと思っていても、くれぐれも付き合わないように注意しましょう。
夜職で黒服とキャストが恋愛関係になってはいけない理由
色恋管理とは黒服がキャストを管理する方法の一つで、キャストの彼氏であるかのように振舞うことです。
色恋管理をすると以下のようなメリットがあります。
- キャストがスタッフの言うことを聞くようになる
- キャストが仕事を頑張るようになる
- キャストの売上が伸びる
色恋管理はキャバクラの世界では当たり前の管理方法で、お店が主導で進めることもあります。
人気の女の子の色恋管理に成功するとお店の売上アップにつながり、店側のメリットもかなり大きいです。
色恋管理について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
色恋管理・風紀・色恋営業の違いをまとめると以下の通りです。
色恋管理 | 黒服がキャストを管理する目的で彼氏であるかのように振舞うこと |
風紀 | 黒服とキャストが実際に付き合うこと |
色恋営業 | キャストがお客様に対して疑似恋愛を仕掛けてお店に呼ぶこと |
それでは風紀がダメな理由を3つ解説していきます。
接客の質が下がる
1つ目の理由はキャストのお客様に対する接客の質が下がることです。
色恋管理はキャストのやる気が向上し、お店の売上も上がります。
しかし、風紀になると以下のようにキャストと黒服の仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。
- キャストは黒服が他のキャストとしゃべっているのが気になってしまう
- 黒服はキャストがお客様と話していると嫉妬してしまう
キャバクラの接客の質はお店の良し悪しを決めるとても重要な要素の一つです。
特に、女性は彼氏に夢中になってしまうと他の男性はどうでもよくなってしまうものです。
お客様と疑似恋愛で接することも多いキャストはプライベートと仕事をきっちりと区別できないと、接客の質がかなり下がってしまうでしょう。
メリット | デメリット |
---|---|
個人のやる気アップ 個人売り上げアップ改善 | 周囲のやる気ダウン 全体の売り上げ悪化 |
お店全体のモラルが低下する
2つ目の理由はお店全体のモラルが低下することです。
黒服は付き合っていると、自分でも気付かないうちに好きなキャストをひいきしてしまいます。
具体的には、付き合っているキャストをフリーのお客様やお金持ちのお客様の席に優先的に付けてしまうでしょう。
そうなると、女の子たちは特定のキャストばかりえこひいきしていると思ってしまい、「どうせ頑張っても無駄だ」と思いモチベーションが下がってしまいます。
最悪お店を辞めてしまったり、お客様に風紀をバラしたりするキャストが出てくるでしょう。
その結果、お店全体のモラルが低下し、営業どころではなくなってしまう可能性すらあります。
本人たちにとってはただ恋愛をしているだけでも、風紀は周りからしたらとんでもない迷惑がかかる行為です。
お店の信用をなくす
3つ目の理由はお店の信用がなくなってしまうことです。
お客様はキャバ嬢と飲んだり、楽しく話したりするのにお金を払っています。
そんなお客様からしたら、黒服とキャストが付き合っているのはたまったものではありません。
ただでさえキャストに彼氏がいるかどうかは知りたくないのに、その彼氏が店内にいるのはもっと嫌なはず。
バレるとお店の信用は一気になくなり、お客様が大量に来なくなってしまう可能性もあります。
また、自分のことを馬鹿にされていたと思い、トラブルに発展してしまうこともあるでしょう。
悪いのは黒服やキャストをしっかり管理できなったお店ということになり、お店側は何らかの代償を払わされるかもしれません。
風紀の罰則は50万〜100万円の罰金 + クビ
キャバクラの禁止事項や罰金ルールについては、入店の際に確認する誓約書や念書、契約書といった書類に書かれています。
風紀違反が発覚した場合は、50万円~100万円といった高額な罰金を支払うように記載されていることが多いです。
黒服の男性が請求されることがほとんどですが、中には黒服とキャストの両方に罰金が科せられることもあります。
この罰金は労働基準法に違反しており、法的には支払い義務がありません。
仮に入店時に罰金を支払うといった書類にサインをしていたとしても、支払う必要はないので安心してください。
ただし、脅されたり強気に出られたりすると断りづらくなってしまいます。
支払い義務がないとはいえ、基本的にキャストと付き合わないようにしましょう。
また、売れっ子キャストの場合は辞めさせるとお店の売上が下がる可能性があるので、黒服だけクビにされることが多いです。
しかし、キャストも風紀を起こしてしまうとお店に居づらくなり、お店を辞めてしまうことが大半です。
なぜ、それでも夜職で風紀が起こるのか?
キャバクラの風紀は本人たちだけでなく、お店全体に不利益をもたらすので、絶対にやってはいけない行いです。
しかし、クビになったり罰金を支払わされたりする重い罰があるのに、なぜ風紀が起こるのか疑問に思う人もいるでしょう。
そこでここでは、風紀が起こる2つの理由を解説します。
夜職は出会いが少ないから
1つ目の理由は夜の仕事は昼の仕事に比べて出会いが少ないからです。
キャバ嬢はモテるというイメージを持っている人も多いでしょう。
しかし、実際はお客様や黒服以外の男性との出会いはほとんどありません。
そのため、キャストの女の子が仕事仲間の黒服に恋愛感情を持つことはよくあります。
同じ時間帯に仕事をしているので、生活の時間がなくて会えないということもありません。
また、キャストと黒服の恋愛はダメといわれているからこそ、その障害を乗り越えようと余計に気持ちが盛り上がってしまう部分もあるのでしょう。
黒服に相談することが多く、過ごす時間が長いから
2つ目の理由は黒服と一緒に過ごす時間が長いからです。
キャストは酔ったお客様の接客や対応をするのはもちろん、何とかしてお店の売上に貢献しなければいけません。
そのため、仕事の中でとてもストレスを感じやすいです。
そんなキャストの苦労を理解し、良き相談者となってくれるのが黒服という存在になります。
キャバ嬢は悩みを持っていたとしても、同僚かつライバルの他のキャバ嬢には相談できないことも多いです。
一方、黒服は男性で自分の仕事のことをよく知っているので、キャストは強がらずに弱音を吐いたり、甘えたりもできます。
相談や悩みを話しているうちに、キャストが黒服に恋愛感情を抱いてしまうのはごく自然なことなのです。
恋愛する時間がないほど忙しいから
キャバクラで働くと夜は大忙しで疲れ果て、昼間はゆっくり休んでからまた出勤という完全に夜型の生活サイクルに入ります。
毎日がものすごいスピードで過ぎ去っていくので、恋愛をしている時間がないほどに忙しい日々に振り回されることになります。
また黒服以外の昼職の恋愛対象とデートする時間も合わせずらく、結果的に身近にいる黒服に恋愛感情を持ち、交際に発展するといった流れもあります。
風紀がばれた人の末路とは?5人の実体験から紐解く
ここでは、風紀がバレた人の体験談を5つ紹介します。
先述した通り、風紀がバレた場合は基本的に仕事を辞めさせられることが多いです。
しかし、実体験を見ても罰金を支払わないといけないケースはほとんどないようです。
ケース①
マネージャーの時に担当していた女の子の熱心な仕事ぶりに惹かれ、好きになってしまいました。
どうやら相手も自分のことを好きなようだったので、付き合うことにしました。店ではそんなに話せなかったので、ラインでイチャイチャしながら話すことが多かったです。
後、休みがかぶると怪しまれるので、休みはなるべく一緒の日に取らないようにしてましたね。
しかし、同僚と酒の席で話している時にうっかりとキャストの子と付き合っていることを話してしまい、それがきっかけで店長にバレることに。
幸いお客様にはバレませんでしたが、私は他店舗に飛ばされてしまいました。他店舗では風紀を起こさないように仕事をしています。
ケース②
お店の売上のために色恋管理で一人のキャストを管理していたのですが、やっていくうちに私が相手のことを本気で好きになってしまい付き合うようになりました。
付き合っている時は周りにバレるまずいので、外にはあまり出ずにお互いの家をで会うことが多かったです。
でも女の子が同僚の子に話してしまい、付き合って1ヵ月もしないうちにバレてしまいました。
罰金を支払わされることはなかったですが、自分も相手もお店を辞めることになってしまいました。
その後は黒服の仕事は辞め、普通のサラリーマンとして働いています。
黒服(ボーイ)のキャスト採用や管理についての情報はこちらを参考にしてください。
ケース③
自分が担当している女の子の相談を聞いているうちに仲良くなり、恋愛関係になってしまいました。
周りにバレるとまずいので、デートの時はドライブで遠い場所に行くようにしていましたね。
しかし、周りにはバレバレだったようで、店長にチクられてしまいました。
入店時に聞いた罰金の話はただの脅しだったようで払う必要はなかったですが、結局クビに。
今は実家に戻り、家の仕事を手伝っています。
ケース④
キャバ嬢の方から言い寄られ、周りに内緒で付き合ったことがあります。
お店の近くで会うと関係を疑われる可能性が高いと思ったので、電話で話したり相手の家に行ったりすることが多かったです。
しかし、結局は同僚にバレてしまいました。ナンバー入りをしている女の子だったので、店長に『罰金を払え!』と何度も言われました。
しかし、土下座をして必死に謝ったら何とか許してもらえました。
今は他の店舗で黒服の仕事をしていますが、二度と風紀はしないと心に決めています。
ケース⑤
マネージャーをやっていた頃、キャストと話しているうちにいつの間にか仲良くなり恋愛関係になったことがあります。周りにバレてしまうのが怖かったので、デートの時はサングラスや帽子で変装しながらデートをしていました。
しかし、お店で働いている時の態度で店長に関係がバレてしまい、2人とも辞めさせられることに。
現在はキャバクラの接客経験を活かし、飲食店のウェイターをしています。彼女の消息に関しては不明ですが、元気にやってくれていたらいいなと思っています。
まとめ
この記事では、風紀と色恋管理の違いや風紀がダメな理由、なぜ風紀が起こるのかを解説しました。
風紀とはキャバクラで使われる業界用語の一つで、黒服がキャストと付き合うことを指します。
似た意味の言葉で色恋管理がありますが、違いは以下の通りです。
色恋管理 | 黒服がキャストを管理する目的で彼氏であるかのように振舞うこと |
風紀 | 黒服とキャストが実際に付き合うこと |
風紀が起こると、接客の質が下がったり、お店全体のモラルが下がったりする可能性があるので、基本的にどのキャバクラでも禁止されています。
風紀違反が発覚した場合はお店を辞めさせられたり、50万円~100万円の罰金が支払わされたりする可能性があります。
それでも風紀が起こってしまうのは、キャストの出会いが少なかったり、お互いに過ごす時間が長かったりするからです。
ただし、自分ちの処分だけでなく、お店や他のキャストにも迷惑がかかってしまうかもしれないので、絶対にやらないようにしましょう。
風紀について詳しく知りたいならぜひ本記事を参考にしてください。
風紀になりそうな関係のキャストがいる場合、恋愛に発展しないうちに他の店に映るのも一つの手です。
新しいお店で働くなら、来店する客層と職場環境が良い六本木や銀座など都心のお店を選ぶと良いでしょう。中でもおすすめなのは、ハイクラスのお客様が多いチックグループです。