「キャバクラでよく聞く色恋営業って何?」
「メリットやデメリットは?」
「色恋営業を行う上での注意点はあるの?」
色恋営業はキャストがお客様をお店に呼ぶ営業スタイルの一つです。
もちろん直接営業するのはキャストですが、黒服も色恋営業に関する知識を身に付けておけば、付け回しや接客の際に役立ちます。
そこでこの記事では、色恋営業の特徴やメリット・デメリット、色恋営業を行う上での注意点を解説します。
キャストの営業スタイル勉強しようと思っている黒服はぜひ参考にしてください。
色営 (色恋営業)とは?
色恋営業とはキャバクラの業界用語で、お客様にまるで恋愛をしているような感覚にさせてお店に呼ぶ営業スタイルです。
キャバクラに来る人の中には、女の子と疑似恋愛を楽しみたいお客様も来ます。
そういったお客様にハマるのが色恋営業です。
色恋営業ではお客様が多くのお金を使ってくれます。
しかし、もちろんキャストが実際にお客様と付き合ったり、結婚したりすることはできません。
そのため、どれだけいっぱいお金を使ってくれてアプローチされたとしても、のらりくらりとかわしながら関係を維持続ける必要があります。
そうして男性側が落とせないとわかると、いずれはお店に来なくなってしまうのです。
後に詳しく解説しますが、色恋営業は長く続かないことが最大のデメリットです。
また、色恋営業はやり方を間違えるとお客様にトラブルに発展してしまう可能性があります。
友営 (友達営業)との違いは?
友達営業とはお客様と友達のように接してお店に来てもらう営業スタイルです。
キャバクラに来るお客様の中には、女の子とお酒を楽しく飲みたい人も多いです。
特に、20代前半~30代前半の若い男性はそういった傾向が強いので、友達営業がよくハマります。
友達営業はお客様との関係が長続きしやすく、お客様がストーカーになる可能性が少ないというメリットがあります。
しかし、友達関係を前面に押し出すので、お客様がそれほどお金を使ってくれません。
色恋営業と友達営業の違いは以下の通りです。
色恋営業 | ・お客様と恋人のように接する営業スタイル ・お客様の単価が高い ・関係が長続きしない |
友達営業 | ・お客様と友達のように接する営業スタイル ・お客様の単価が低い ・関係が長続きする |
最初はどんなお客様でも友達営業から始め、落とせそうだと思ったら途中から色恋営業を仕掛けるキャストもいます。
また、色恋営業から始めて、お客様の心が離れそうになったら友達営業に切り替えて関係を長続きさせるという方法もあります。
友達営業の業務について知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
小悪魔営業との違いは?
小悪魔営業とは男性に対して思わせぶりな態度をしながら、相手を手玉に取るような営業スタイルです。
小悪魔営業では「女の子らしさ」や「あざとさ」を前面に出してお客様に接客します。
色恋営業よりもあざとく、自分が主導権を握るような関係性になることがほとんどです。
他のキャストにはかなり嫌われるやり方ですが、男性はハマる人も多いでしょう。
色恋営業との違いを表にまとめると次のようになります。
色恋営業 | ・お客様と恋人のように接する営業スタイル ・お客様の単価が高い ・関係が長続きしない |
小悪魔営業 | ・お客様を自分の思いのままに操る営業スタイル ・お客様の単価が高い ・ハマる人には関係が長続きする |
色営 (色恋営業)の強み・メリット
色恋営業は決して簡単な営業スタイルではありません。
しかし、それでも実践するキャストが多いのは、大きなメリットがあるからです。
ここでは、色恋営業の強み・メリットを2つ紹介します。
短期間で大きな売上をあげることができる
1つ目の強み・メリットは短期間で大きな売上を上げられることです。
男性は好きな女性の前では見栄を張りたいもの。
色恋営業で恋人のように振舞ってお客様を虜にすれば、指名客になって短期間で何度も通ってくれるでしょう。
また、ノルマ達成がかかっている時は可愛くおねだりをすると、高価なプレゼントやドレスを買ってくれる可能性が高いです。
色恋営業を仕掛けて新規のお客様の指名を取ったら、一気に60万円のボトルを入れてくれました。
次は私の誕生日の月にもっと高いボトルを入れてもらう予定です。
来店頻度をコントロールしやすくなる
2つ目の強み・メリットは来客頻度をコントロールしやすくなることです。
男性は好きな女性の頼みはできるだけ聞いてあげたいと思っています。
色恋営業をしているお客様におねだりをすれば、自分の来てほしい時にお店に来てくれるでしょう。
お客様の都合に振り回されたくないキャストは、色恋営業でお客様の来客頻度をコントロールすると働きやすくなること間違いなしです。
色恋営業をしているお客様は私のために毎週時間を作って来てくれます。
さらに、来る度に高いお酒を入れてくたり、高級なジュエリーをプレゼントしてくれるので、かなり満足しています。
色営 (色恋営業)の弱み・デメリット
色恋営業は本指名につながる可能性が高いので、お金を稼ぎたいキャストには一番向いている営業スタイルです。
しかし、色恋営業はメリットだけではありません。
ここでは、色恋営業の弱み・デメリットを2つ紹介します。
色営の寿命は3〜4ヶ月程度
1つ目の弱み・デメリットは長く続かないことです。
色恋営業は大体3〜4ヵ月程度で終わります。
なぜなら、頻繁に会いに行っても口説けないとわかると、お客様が手に入れようとするのを諦めてしまうからです。
大体のお客様が長く続かないので、あまり一人のお客様ばかりに固執するのはよくありません。
このデメリットをなくす方法として有効なのが、色恋営業が終わりそうなタイミングで友達営業に切り替えることです。
友達営業は友達のように接するので、関係を長続きさせられます。
もちろん色恋営業よりも売上は落ちますが、同じお客様から継続して売上を上げられるようになります。
色恋営業を始めて3ヶ月ぐらいは毎週のように来てくれましたが、4ヵ月目くらいにぱったりと来なくなってしまいました。
きっと相手は何をやっても自分を落とせないと気付いたんだと思います。
わかってはいましたが少し寂しい気持ちになりましたね。
でも、切り替えてまた色恋営業をできるお客様を見つけることにしました。
やり方を間違えると、ストーカーに発展する恐れがある
2つ目のデメリットはやり方を間違えると、お客様がストーカーになってしまう可能性があることです。
例えば、お客様を無理やり嫉妬させたり、独占欲を煽るような発言を繰り返したりするのはあまり良くありません。
なぜなら、いくらやっても口説けないとわかると、上記のような行為はお客様にとって裏切られたと感じてしまう可能性があるからです。
裏切られたと思ってしまったお客様はストーカーになってしまう恐れがあります。
色恋営業をするなら過度な駆け引きはせず、あくまで恋愛感情を匂わせる程度に留めておきましょう。
昔、色恋営業をしていたお客様にストーカー行為をされた経験があります。
具体的には、お店の前で仕事が終わるまで待ち伏せされたり、「今日、〇〇という女の子は出勤していますか?」としつこくお店に電話をかけたりされました。
家までついて来られるとさすがに怖かったので、帰りは絶対に黒服に送ってもらうようにしていました。
しばらくしたら相手の熱が冷めたのか、待ち伏せや電話がなくなったので良かったです。
でもかなり怖い思いをしたので、キャバクラの仕事は辞めることにしました。
色営 (色恋営業)のポイント・注意点
色恋営業にはメリットもデメリットもあります。
ここでは、色恋営業のポイント・注意点を4つ紹介します。
相手を見極める
1つ目のポイント・注意点は色恋営業を行うお客様をしっかりと見極めることです。
色恋営業は向いているお客様と向いていないお客様がいます。
例えば、女の子と楽しく飲みたいと思っているお客様には色恋営業は向きません。
色恋営業を仕掛けるならば、そもそもハマりそうな人を狙うのが鉄則です。
色恋営業にハマりそうなお客様の具体的な特徴は以下の通りです。
色恋営業向きのお客様 | 色恋営業に向かないお客様 |
---|---|
メキャバクラに通い慣れていない いつも一人で来てくれる 疑似恋愛を楽しもうとしている 過去にお客さんと付き合ったことがあるかどうか聞いてくる | 過去の失恋を引きずっている 元カノの悪口ばかり言っている 夜遊びの経験がない人 |
ただし、色恋営業にハマりそうだとしても、以下のような特徴を持つお客様には色恋営業を仕掛けはいけません。
なぜなら、後にストーカー化したり、トラブルになったりする可能性が高いからです。
連絡が減った理由を聞かれたら「お店が忙しくて…ごめんなさい」と丁寧に対応することが大切です。
大抵のお客様は丁寧に対応すればわかってくれます。
しかし、それでも相手が懲りずに連絡を取ってくる場合は、お店に相談して黒服や店長から直接言ってもらいましょう。
特別感の演出
2つ目のポイント・注意点は特別感を演出することです。
キャバクラに来る人の中には、女の子と楽しく飲みたいと思っている男性も多いです。
しかし、中にはキャストにある程度の下心を持っている人もいます。
そういったお客様は特別感を演出するとハマってくれる可能性が高いです。
お客様に「自分だけに心を開いてくれてるのかも」と思わせれば、色恋営業はほとんど成功したも同然になります。
具体的には、以下のような特別感を意識すると良いでしょう。
- 喜んだり照れたりと、女性らしくて可愛らしい表情を見せる
- 時には怒ったりすねたりなど、素の感情を見せる
- 悩みや秘密を打ち明ける
- ちょっとした変化に気付いて声をかけてあげる
- 話している時に目をじっと見つめる
- 会話に名前を入れて「あなただけ」を強調する
- 不快に思わない程度にさりげなくボディタッチをする
連絡はこまめに
3つ目のポイント・注意点は連絡をこまめに取ることです。
仲良くなって指名してくれたとしても、仕事やプライベートの都合でお客様が長らくお店にいけないことはあります。
そんな時、全く自分から連絡をしないと、自然とフェードアウトしてしまうことも少なくありません。
親しい関係を維持したいなら、こまめに連絡を取って自分の存在をアピールしましょう。
連絡をする時に気を付けるポイントは以下の通りです。
- 営業感が出ないように何気ない内容を送る
- 返信はできるだけ早く好きな人に送る感じを心がける
- 1日1メッセージを送るようにする
プレゼントや高いボトルのおねだりはやりすぎない
4つ目のポイント・注意点はプレゼントや高いボトルのおねだりをしすぎないことです。
色恋営業はいつか終わりを迎えます。
それまでにおねだりをしすぎていると、以下のようなリスクがあります。
- 金だけが目当てだったと思われ、お客様から逆恨みをされる
- 「今まで使ったお金を全部返せ」と言われる
- ストーカーになる
具体的にお客様がストーカーにならないようにするためには、相手を気遣うことが大切です。
例えば、借金をしてまで貢ごうとしている人には「自分のためにお金を使いすぎないでね」と言ってあげましょう。
いくら自分の売上が上がるからといって、甘い言葉でお客様に無理をさせると後に大変なことになりかねません。
まとめ
この記事では、色恋営業の特徴やメリット・デメリット、色恋営業を行う上での注意点を解説しました。
色恋営業はお客様と疑似恋愛をしてお店に呼ぶ営業スタイルです。
友達営業・小悪魔営業との違いは以下の通りです。
色恋営業 | ・お客様と恋人のように接する営業スタイル ・お客様の単価が高い ・関係が長続きしない |
友達営業 | ・お客様と友達のように接する営業スタイル ・お客様の単価が低い ・関係が長続きする |
小悪魔営業 | ・お客様を自分の思いのままに操る営業スタイル ・お客様の単価が高い ・ハマる人には関係が長続きする |
色恋営業は短期間で大きな売上を上げられるというメリットがあります。
しかし、やる人を間違えるとストーカーになったり、トラブルになったりする危険性があります。
そのため、色恋営業を仕掛ける相手は慎重に見極めなければいけません。
色恋営業について詳しく知りたい人はぜひ本記事を参考にしてください。
黒服の実力を上げたいなら、来店する客層と職場環境が良い六本木や銀座など都心のお店を選びましょう。中でもおすすめなのは、ハイレベルのお客様が多いチックグループです。