辞めたいのに辞めさせてくれない!ボーイ(黒服)の退職方法

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「気が付くと辞めることばかり考えてる」

「出勤の足取りがどんどん重くなる」

「生活のために働いてるのに、生活が苦しい」

ナイトワーク(夜職)業界、特にキャバクラやラウンジで働くボーイ(黒服)の中には、「辞めさせてくれない店」に悩まされている方が少なくありません。

特にブラック店舗と呼ばれるような環境にいると、自分の意思だけではなかなか辞められず、精神的に追い詰められてしまいます。

この記事では、実際にある黒服の仕事を辞めさせてくれないケースをもとに、黒服をスムーズに辞めるための具体的な対処法を紹介します。

  • 実際にある黒服を辞めさせてくれないケース
  • 黒服をスムーズに辞めるためのポイント
  • どうしても辞めさせてくれないときの対処法

辞めさせない店側の言い分を理解すれば、もっとも効率的に退職する方法が必ず見つかるでしょう。

もくじ

ボーイを今すぐに辞める方法【危険度別対応】

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「辞めたいのに辞めさせてくれない」

そんな理不尽な状況に直面している黒服(ボーイ)の方は、店舗の危険度に応じて退職方法を選ぶ必要があります。

キャバクラ店の引き止め方にはパターンがあり、退職日をうやむやにする店もあれば、暴力や脅しで辞めさせない悪質な店舗も存在します。

  • 【危険度MAX】
    暴力・脅迫があるお店を即日退職する方法
  • 【危険度高】
    債務・借金で縛られているお店を退職する方法
  • 【危険度中】
    人手不足で引き止められているお店を退職する方法
  • 【危険度低】
    円満退職を目指す場合のお店との交渉方法

ここでは、危険度の高い順に最適な退職戦略を解説します。

【危険度MAX】暴力・脅迫があるお店を即日退職する方法

以下のようなブラック店舗は、即日退職をおすすめします。

  • 辞めた人が「シメられた」との噂がある
  • 辞める際に友人を紹介するよう強要される
  • すでに暴言・脅し・暴力があった

こういったお店では、話し合いは通用しません。

常識や理屈が通じない以上、「辞めたい」と伝えた瞬間から敵認定されることもあります。

この場合は、「辞めます」とは伝えず、突然出勤しなくなる方が安全です。

最終月の給料はあきらめる必要があるかもしれませんが、それ以上のリスク(暴力やトラブル)を避けられます。

また、履歴書に記載した住所やSNSなどで居場所がバレないよう、しばらくは慎重な行動をとりましょう。

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対応策即日バックレが最も安全
・退職届などの証拠をLINEなど記録が残る形式で送っておく
・最後の給料はあきらめる覚悟をする
・身元がわかる情報(住所など)を変えるか、一時的に避ける
飛ぶベストタイミング・給料日前のタイミングでバックレる
※給料日直後は絶対に避ける(「金だけもらって逃げた」と逆上される恐れがあるため)

【危険度高】債務・借金で縛られているお店を退職する方法

「入店時の貸し付け」や「ヘアメイク代・衣装代を積立扱いにされた」など、借金で引き止められるケースもあります。

実際には、労働契約上「罰金」や「違約金」で退職を制限することは違法です。

借金を理由に辞められないというのは、店側の理屈にすぎません。

実際は法律的に無効なケースも多いですが、知らないと退職しづらくなります。

このような場合は、法的に無効な拘束であることを理解し、毅然と退職の意志を示すことが重要です。

それでもしつこく引き留められるようなら、労働基準監督署への相談や、弁護士の無料相談を活用するのも手です。

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店側がよく使う言い分「貸した金を返すまで辞めさせない」
「契約書を交わしてるから無理だよ」
「罰金が発生するよ?」
対応策・契約書や借用書を確認する(無効なことが多い)
・内容証明での退職届提出も検討
・必要であれば労働基準監督署や弁護士に相談
辞めるポイント・借金であっても、労働者の退職は法律で認められている
・「辞めたい」と言ってから2週間後には退職できる(民法第627条)

【危険度中】人手不足で引き止められているお店を退職する方法

比較的まともな店だけど、「今辞められたら困る」と引き止められてズルズルと働き続けてしまうパターンです。

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よくあるケース・退職の意志は伝えているのに「ちょっと待って」を繰り返される
・退職日が決まらず話が先延ばし
・「代わりが見つかるまで待って」などの説得
対応策・「●月●日で辞めます」と日付をハッキリ伝えることが最重要
・その日まで働くなら条件の交渉は可能(例:給料の満額支払い)
・妥協できない要求(「最終月の給料無し」など)はしっかり断る
辞めるポイント・中途半端にズルズル働かないようきっぱりと辞める

【危険度低】円満退職を目指す場合のお店との交渉方法

信頼関係がある店や、もともと穏やかな環境であれば、円満に辞められる可能性が高いです。

円満退職ができることは、優良店で働いている場合はもちろん、お店との信頼関係があることも前提です。

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理想の流れ・辞める数週間〜数カ月前に相談
・「学業が忙しい」「昼職に転職する」など納得されやすい理由を伝える
・引き継ぎや最終出勤日を事前に話し合う
辞めるポイント・無断欠勤や直前の一方的な報告はトラブルの元

ボーイ(黒服)を辞めさせてくれない悪質店は存在する

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「辞めたいのに辞めさせてくれない…」

そんな信じられないような話が、実際に今も一部のボーイ(黒服)業界では存在しています。

カフェや居酒屋などの昼職と違い、夜職には独特の上下関係や義理人情、縄張り意識が根強く残っているのが現実です。

時代とともに労働条件や福利厚生は改善されつつありますが、義理・上下関係・ナワバリに関しては昔と変わらず重視されます。

例えば「まさか家までは来ないからブッチしよう」と思っても、絶対に来ないとは言い切れません。

「こんなに昼の仕事と違うのか!」と気が付くのは、あなたがボーイ(黒服)を辞めるときかもしれません。

「ボーイを辞めさせてくれない…」というのは、あなたの責任ではなく、問題があるのは、引き止める側の体質です。

スムーズに辞めるために、ここからは黒服(ボーイ)の仕事を辞められない状況を具体的に見ていきましょう。

あなたはどんな状況?辞めさせてくれない理由

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辞められない状況のよくある理由を4つに整理しました。

  • 泣き言だと思われているため
  • ボーイ(黒服)が少なすぎるため
  • 優秀なボーイを逃したくないため
  • ブラック店舗だったため

本来ならば、退職は労働者の自由意志で行使できるはずですが、キャバクラ業界ではそう簡単にいかないことも多いのが実情です。

退職希望者に対する店側の考えについても解説しているので、今後の対策を練るヒントにしてください。

辞めさせてくれない理由1.泣き言だと思われているため

「辞めたい」と伝えても、真面目に取り合ってもらえないケースは、非常に多くあります。

店側は、ボーイの退職願いを「一時的な弱音」とみなして流すことがあります。

キャバクラの現場では、軽い気持ちで働き始める人が多く、「向いてないかも」「もう辞めたい」といった相談は珍しくありません。

そのため、上司や先輩は「最初はみんなそうだよ」「気合いで乗り越えろ」など、精神論で返してくることが多いです。

この対応は、悪意があるというよりは、体育会系の文化による育成の一環という認識の違いにあります。

しかし、本人が本気で退職を考えている場合、こうしたズレた対応は大きなストレスとなってしまうでしょう。

辞めさせてくれない理由2.ボーイ(黒服)が少なすぎるため

人手が足りていない店では、退職者が出ると現場が回らなくなります。

そのため店側は、あなたの退職をどうにかして引き延ばそうとします。

「今は忙しいからまた今度話そう」「来月面談するから」など、曖昧な返答が続き、結論が先延ばしにされがちです。

新人を再度募集し、教育し、戦力化するには時間もコストもかかります。

さらに、人が抜ければ残されたスタッフの負担が増えるため、従業員間でも反感を買いやすくなります。

このような店舗では、辞めたいという申し出自体が「空気を読まない行動」として扱われ、自然と引き留めの圧力が強くなります。

常にボーイ(黒服)の人数が少ない店は、我慢することが当たり前になっています。

この状況を分かってるのに自分だけ辞めようとする方がおかしい、保留にしておけば考え直すだろうと思われています。

辞めさせてくれない理由3.優秀なボーイを逃したくないため

夜職の現場では、即戦力のボーイは非常に重宝されます。

一度仕事を覚えて現場に慣れてくると、「できる人材」扱いとなり、辞めさせたくないという店の本音が表面化してきます。

その結果「今辞めたら後悔するよ」「次はもっと大変だよ」といった言葉で揺さぶられることもあるでしょう。

場合によっては、「将来は店長にしてやる」などと好待遇のエサを提示し、気持ちを引き止めようとすることもあります。

これらは一見ありがたい提案のように聞こえますが、実際はあなたの労働力に依存している状態です。

辞意が固まっているなら、感情に流されず冷静に判断しましょう。

辞めさせてくれない理由4.ブラック店舗だったため

最悪のパターンが、入店したキャバクラがいわゆるブラック店舗だったケースです。

ブラック店舗では、面接時の条件なんて簡単に覆されますし、誰もかばってくれません。

気に入った新人にしか仕事を教えない・暴言・暴力などの非常識も横行しています。

加えて、ブラック店舗では労働者の権利などお構いなしに、あの手この手で退職を妨害してきます。

  • 違約金の請求
  • 「代わりの人間を連れて来い」という条件提示
  • 威圧的な態度や脅し文句
  • 家族や友人にまで接触してくる

こうした店舗は、面接時には「優しいスタッフ」「稼げる職場」などと好印象を与え、まずは入店させることを優先しています。

入ってしまえば約束なんて反故にしても構わないという体質です。

一見普通に見える店でも、内部はこうしたブラック体質を抱えている場合があります。

入店前の情報収集や、体験入店時のスタッフの雰囲気などを慎重に見極めることが重要です。

夜の業界では辞められない状況になる人が多い

「辞めたいのに辞められない」という相談は、ボーイ(黒服)の世界では珍しくありません。

大手グループ店や10年以上続く老舗店といった優良店ではあり得ないルールでも、平気で横行するキャバクラも存在します。

弁護士の相談サイトにも、店を辞められないボーイ(黒服)からの相談がたくさん投稿されています。

<相談の例>

・次の人間が見つかって引継ぎするまで辞めさせないと言われた。

・退職願を提出したのに受け取ってもらえず、家族に迷惑がかかるぞと脅迫された。

こうしたトラブルは個人の力では解決が難しく、精神的にも追い詰められる原因になります。

安全に辞めるためには、証拠を残しながら退職の意思を伝え、必要に応じて第三者(労基署、相談窓口、弁護士など)を頼るのが最善です。

ボーイ(黒服)をスムーズに辞めるために意識しておくこと

辞めたいけど辞めさせてくれない状況では、自分が思っているようにうまく退職の意思を伝えることが難しいでしょう。

しかし、本体あるべき辞め方について知っておくことで、第三者からの判断がはいったときに、正当にお店を辞めることができます。

自分に非がない状態にしておくために意識しておくべきことを事前に理解しておきましょう。

  • 辞める1ヶ月前を目安に辞めたいことを伝える
  • 真摯に辞めたいことを伝えておく
  • 辞める理由をしっかり伝える
  • いつまで働けるのか伝えておく

ボーイがお店を辞める際に必要な準備や考えておくべきことを解説します。

辞める1ヶ月前を目安に辞めたいことを伝える

退職の意思はできるだけ早く伝えることがベストです。

最低でも1か月前には「いつ辞めるのか」を具体的に伝えておくようにしましょう。

お店側も人員補充などの対応が必要となるため、余裕をもって告げることは誠意のある行動です。

逆に、辞める日を曖昧にしたままだと、ずるずると在籍を引き延ばされてしまう可能性があります。

最低限のステップを踏んでおけば、後々のトラブルも回避しやすくなるでしょう。

真摯に辞めたいということを伝えておく

お店を辞めたい意思をそれとなくほのめかすのではなく、店舗責任者としっかり向かいあって明確に退職の意思を伝えておきましょう。

  • 言い出しにくいから立ち話程度ですまそう
  • やんわり退職の意思をほのめかしておこう
  • 人づてに退職の意思を伝えておこう

上記のような中途半端なかたちで退職の意思を伝えても、正式なものとして受け取られずうやむやになってしまう恐れがあります。

事実としてしっかり記録できるように店舗責任者にはっきりと辞める意思を伝えましょう。

万が一揉めたとしても、辞表の作成や退職の意思表示について言質がとれていれば、第三者の介入によって比較的スムーズに辞められることが多いです。

辞める理由をしっかり伝える

退職理由はできるだけポジティブかつ前向きなないようで伝えましょう。

辞める理由が正当なものであればお店側も引き止めにくくなります。

  • 他にやりたいことができた
  • 他の道で頑張りたいと思った
  • 十分にお店で学ぶことは学んだ

辞める理由を明確に伝えることで、決心が固いことも相手に伝えることができます。

いつまで働けるのか伝えておく

辞める日を伝えるタイミングも重要です。

できるだけ早めに伝えるのがベストであり、少なくとも1か月前には明確な退職日を伝えるようにしましょう。

お店側も人員補充をする必要があるため、事前に辞める日程を伝えていれば誠意が伝わります。

逆に辞める日を伝えずにいると、ずっとお店に居続けさせられる可能性があります。

最低限のステップを踏んでおけば、後々のトラブルも事前に回避しながら退職を進められるでしょう。

ボーイ(黒服)側に非があり辞められない場合もある

サングラスをかけた男性の画像

辞めたいのに辞められない原因は、いつでも店側にあるとは限りません。

ボーイ(黒服)の側に何らかの非があるケースも考えられます。

  • 退職までの期間が短すぎるため
  • 罰金行為をしてしまい債務があるため
  • 給料の前借り・お店に借金をしているため
  • 面接で虚偽・経歴詐称をしたため

ボーイ側の原因で辞められない4つの原因を紹介するので、自分がいずれかのパターンに当てはまっていないかチェックしてみましょう。

1.退職までの期間が短すぎる

法律的には、民法627条により「2週間前」までに退職を申し出れば問題ありません。

店の就業規則で申告する時期が定められていても、優先されるのは民法です。

ただし、ボーイ(黒服)の仕事に限らず、退職の希望は2〜3カ月前に申し出るのがベストです。

社会人のマナーとして、遅くとも1ヶ月前までに辞めることを伝えておきましょう。

親の看病など特別な事情がある場合を除き、突然の退職は「無責任だ」と捉えられがちです。

入店して日が浅いと伝えづらいかもしれませんが、曖昧にせず早い段階で辞める意思をはっきりと伝えることが大切です。

2.罰金行為をしてしまい債務がある

水商売の世界にはキャストだけでなくボーイ(黒服)からも、罰金を取る文化があります。

特に新人ボーイは、うっかり罰金行為をしてしまいがちです。

よくある罰金行為の例は以下の通りです。

  • 当日欠勤・無断欠勤・遅刻・早退
  • 風紀違反(キャストと恋愛関係になるなど)
  • 引き抜き行為(キャストを他店へ紹介すること)
  • 反社(暴力団など)の入店チェック漏れ
  • 守秘義務違反
  • お客さんやキャストへの暴力

罰金の金額は店舗によって異なりますが、遅刻・早退は5,000円、欠勤は10,000~20,000円ほどが相場です。

さらに、店内恋愛である風紀違反による罰金は100万円以上にのぼる場合もあるでしょう。

金額が大きくて払えない場合は、給料からの天引きや負債という形で残ります。

負債が残っていると一括で返済するか、天引きで払いきるまで辞めることができません。

3.給料の前借り・お店に借金をしてる

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夜職の業界では、日払いだけでなく翌日、今週分を前借りすることがよくあります。

便利ですがハマると毎月の給料が返済となり、手元に現金が残らない、また前借り…という悪循環に陥ります。

また、店の備品を壊して弁償できないケースも店への借金となるため、給料からの天引きです。

特にフロアで使う備品(シャンデリアやバカラのグラスなど)は高額なため、返済に時間がかかって「辞めたくても辞められない」状態に陥ってしまうでしょう。

4.面接で虚偽・経歴詐称をした

面接の際に虚偽・経歴詐称をしていたことがバレると、職場に居づらくなります。

太筋の客(金払いのいいお客さん)に顔が利く・有名店で働いていたなどのオーバートークや経験年数の水増しなどです。

面接時に嘘を伝えていると、その嘘を引きずってしまい精神的にも辞めづらくなってしまいます。

結果的に、辞めたい旨を切り出せずにズルズルと在籍し、辞めるタイミングを失ってしまうことも少なくありません。

先輩黒服や店長は“飛びそう”かが分かる

黒服として働くスタッフは、人を見る目に長けている人が多く、誰が「飛びそう(無断で辞めそう)」かを察知する能力に長けています。

ひそかにバックレようとしていても、たいていは勤務態度や言動からバレています。

特に、ここまでの4パターンに当てはまっているなら、いったん引き留められたとしても、その後しばらくは徹底的にマークされます。

時給アップをほのめかされたり、「来月は忙しいから頼むな」と伏線を張られることもあるでしょう。

ブラック店舗だった場合は「前借りOKだよ」と囲い込みを狙うケースもあります。

ボーイを辞めたいと考えている際は、そうした誘導に流されないようしっかりと自分の意志を持って辞めたい旨を伝えましょう。

バックレてボーイ(黒服)を辞めた場合の鉄則

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ブラック店舗を辞めて気持ちが落ち着いてくると、だんだん怒りや悔しさが湧いてくることもあるでしょう。

「やっぱり未払いの給料を取り返したい」「暴行されたので訴えて謝罪させたい」と考えるかもしれませんが、絶対に蒸し返さないことが鉄則です。

ブラック店舗は、あの手この手で執拗に追い込むことを信条としている傾向にあります。

例えば、後日給料を受け取りに来るよう連絡があったり、元同僚やキャストから個人的に飲みの誘いがあっても、絶対に無視してください。

「ほとぼりが冷めたらお店の近くまで遊びに行っても問題ない」と考えてはいけません。

店の常連さんが「〇〇君を見かけたよ」と漏らす可能性もあるため、働いていた街には一切近づかないことが鉄則です。

時間帯を問わず、公私ともに活動範囲を変えてください。

今まさにブラック店舗に在籍してる場合の対処法

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今現在ブラック店舗に在籍している人は、どうやって辞めようかで頭がいっぱいでしょう。

追い詰められて、冷静に判断できない状況になってしまう人も少なくありません。

そのため、メンタルが病みそうなら、まずは休むことが大切です。

心身のバランスが崩れて休みを取るのは、普通の店では当然のことです。

ただし、 ブラック店舗には通用しないため、家族が急病など突っ込まれない理由にしてください。

休みを取ったら、お店を辞めるため第三者機関へ相談することもおすすめです。

  • 労働基準監督署
  • 弁護士
  • 退職代行

ボーイの仕事を辞めるにあたって、第三者に頼りたい方はぜひ参考にしてください。

労働基準監督署

労働基準監督署は、厚生労働省及び労働局の下部機関で、労働基準法などの違反を取り締まる役割を持っています。

労働基準関係法令とは

罰金を禁止する賠償予定の禁止(労働基準法第16条)

減給の上限を定める制裁規定の制限(同法第91条)

ブラック店舗が行っている罰金制度や給料未払い、減給などはすべて違法の可能性があります。

労働基準監督署では、労働トラブルの専門知識を持つ職員が無料で相談に乗ってくれます。

匿名相談も受け付けていますが、正式な対応を求める場合は実名相談が必要なため、自分に合った相談方法を検討しましょう。

全国に321署と4つの支署があり、それぞれ管轄する地域があります。

自宅や本社ではなく、店の住所を管轄する労働基準監督署へ行ってください。

厚生労働省の全国労働基準監督署の所在案内はこちらです。

弁護士

弁護士に相談するのはハードルが高いと感じるかもしれませんが、法テラスや法テラスと契約している弁護士事務所なら、同一案件で3回まで無料相談が可能です。

ただ、これは「民事法律扶助」という制度によるもので、月収182,000円以下で資産180万円以下が条件となります。

最寄りの法テラスはこちらで確認できます。

もし「民事法律扶助」条件に当てはまらない場合も、初回だけ相談が無料の弁護士事務所は増えています。

有料であれば30分5,000円、1時間10,000円以内が相場です。

弁護士は法律のプロのため、安全で確実に店を辞めるための的確なアドバイスが可能です。

暴行罪・傷害罪・脅迫罪・損害賠償など、込み入った状況を明確に仕分けて安全かつ確実に辞めるためのアドバイスをもらえるでしょう。

退職代行

「直接上司と話したくない」

「もう店舗に行きたくない」

「甲種されたら断る気力がない」

辞めたくても精神的に限界な場合は、退職代行の利用も選択肢の1つです。

退職代行は本人に代わって辞職の意思を店に伝え、必要な手続きを進めてくれるサービスで、2018年頃から一般化しました。

「円満退職できない人」の事例も多く対応しており、店を辞められないボーイ(黒服)の依頼を広く受け付けている点が心強いです。

ただし、この分野には実績のある業者と悪質な業者が混在しており、信頼できる会社を選ぶことが絶対条件です。

ブラック店舗を辞めるのにブラック業者を使ってしまっては意味がありません。

依頼料は1〜5万円ほどが相場です。

利用の際は依頼料も確認のうえ、しっかりと下調べして相談しましょう。

第三者に話すことが重要

ブラック店舗で働いていると、周囲が非常識すぎて自分の感覚が麻痺してしまうことがあります。

しかし、罰金や未払いに対して「自分が悪いのかな」と思い込んでしまうのは危険です。

だからこそ、法律や制度に明るい労働基準監督署・弁護士・退職代行といった第三者に相談すれば、不安でいっぱいだった気持ちが必ず落ち着くはずです。

また、自分が労働者としてどんな権利を持っているのか、ブラック店舗の異常さをなどを客観視できます。

一方で、「大丈夫だよ」「我慢しろ」などと無責任なアドバイスをする人には注意が必要です。

法律や制度に精通した専門家に頼って、適切に対処しましょう。

ボーイを辞められない人からのよくある質問【FAQ】

ボーイ(黒服)は人手不足の店舗も多く、辞めようとすると引き止められたり、脅されたりするケースも少なくありません。

ここでは、実際に辞めづらさを感じている現役ボーイの方向けに、多く寄せられている質問や疑問を紹介します。

  • ボーイを辞めたら他のお店で働けなくなりますか?
  • 家族や友人にバレずにお店を辞められますか?
  • 辞めたら最後の給料はちゃんともらえますか?
  • 辞めた後もお店から連絡が来ることはありますか?
  • 同じ業界で働き続ける注意点を教えてください

自分の身を守るための正しい知識を得て、不当な扱いを回避しましょう。

ボーイを辞めたら他のお店で働けなくなりますか?

辞めたからといって他の店で働けなくなることは基本的にありません。

水商売やナイトワークの世界には口約束や暗黙のルールが多く存在しますが、法的な拘束力はほぼないためです。

よくある脅し文句として、「うちを辞めたら他店に話が回るぞ」「この業界でやっていけなくなる」 などが挙がりますが、それらは違法または虚偽の発言です。

特に別エリアや系列外であれば、在籍歴が知られることはまずありません。

また、引き抜きやスカウトで移籍する人も多く、ボーイの転職は一般的です。

円満退職さえ意識すれば、次の職場でも問題なく働けるでしょう。

家族や友人にバレずにお店を辞められますか?

家族や友人にバレずにボーイを辞めることは十分に可能です。

ナイトワーク業界では、「辞めたい」という申し出をすると感情的になったスタッフやオーナーが報復のような形で連絡してくるケースもゼロではありません。

しかし、それらは個人情報の不正利用にあたるため、法的には明確な違法行為です。

加えて、以下のような対策を取れば、バレるリスクは大幅に減らせます。

  • LINEや電話のブロック(辞める前に準備)
  • 必要に応じて電話番号やSNSの変更
  • 退職代行サービスを利用して自分の連絡先を知らせない
  • お店との私的な繋がりはすべて解除

違法行為に及ぶ恐れがあるお店を辞める際は退職代行を使うことで、自分が一切連絡を取らずに辞められるため、トラブルを防ぐには有効な手段です。

「バレるのが怖いから辞められない」という人は、退職のプロへの相談も検討してみてください。

辞めたら最後の給料はちゃんともらえますか?

働いた分の給料は、辞めた後でも法的に支払う義務があります。

しかし、ナイトワーク業界では「バックレたから払わない」「引き止めたのに辞めたから給料は出さない」といった理不尽な主張をされることもあります。

特にブラック店など違法行為が横行している店舗の場合は、最後の給料を支払わないことで手切金とするケースもあるでしょう。

「今後そのお店に関わりたくない」と考えている場合は、最終月の給料を諦めることも選択肢の1つです。

しかし、最終月の未払い分給料を必ず取り戻したい場合は、以下の対処方法が挙げられます。

  • 労働基準監督署に相談
  • 内容証明郵便で請求書を送付
  • 弁護士や労働問題に強いNPOへの相談

また、退職時には以下のような証拠を残しておくことが大切です。

  • 出勤記録(シフト表やタイムカード)
  • 給与明細やLINEのやりとり
  • 在籍証明や契約書類(あれば)

バックの分配など曖昧な支払い形態でも、「働いた事実」が証明できれば請求は可能です。

辞めた後もお店から連絡が来ることはありますか?

悪質な店舗の場合、辞めた後も連絡が来ることがあります。

これは「仲間だったのに裏切った」といった感情的な理由や、「他店に移籍することを止めたい」などの意図があるケースが多いです。

主な連絡手段は以下のとおりです。

  • 電話・LINEでの連絡(しつこく何度も)
  • SNSのDMやコメント欄への書き込み
  • 共通の知人を通じた圧力や探り
  • ひどい場合は家族への連絡

こうした行為はすべてストーカー的な嫌がらせに該当する場合があります。

そのため、対処法としては以下が挙げられます。

  • 電話番号・LINE・SNSのブロック
  • 必要であれば番号変更やアカウント削除
  • 退職代行経由で「今後一切の連絡はご遠慮ください」と通知
  • それでも続く場合は警察に相談

連絡が来るかもしれないという不安がある場合は、退職時に一切の接点を断つ準備をしておきましょう。

同じ業界で働き続ける注意点を教えてください

ナイトワーク業界でボーイとして働き続けたい場合、店舗選びが最も重要なポイントです。

悪質な店舗に入ると、辞めづらい・給料未払い・暴言や暴力といったリスクがつきまといます。

そのため、優良店か否かを見分けるため以下の点をチェックしましょう。

  • 面接で契約書の提示があるか
  • 時給や手当の内訳が明確か
  • 在籍スタッフの雰囲気や口コミが良いか
  • 週何日出勤・シフトの融通がきくか
  • LINEやSNSでの対応が丁寧か

また、業界内で転職を繰り返す場合は「前のお店を円満に辞めているか」が重要視されることもあります。

トラブル退職の履歴は次の店に悪影響を与える場合もあるため、最低限のマナーと退職準備は徹底しましょう。

長く働くなら「稼げる店」よりも「辞めやすい店」「安心できる店」を選ぶことが、精神的にも肉体的にも健全に働く秘訣です。

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