辞めたいのに辞めさせてくれない!ボーイ(黒服)の退職方法

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「気が付くと辞めることばかり考えてる」
「出勤の足取りがどんどん重くなる」
「生活のために働いてるのに、生活が苦しい」

辞めたいのに辞めさせてくれない、そんなキャバクラで悩みながら働くボーイ(黒服)のみなさん。

ブラック店舗に捕まってしまった人は特に辛いでしょう。 

  • 実際にある黒服を辞めさせてくれないケース
  • 黒服をスムーズに辞めるためのポイント
  • どうしても辞めさせてくれないときの対処法

今回は、ケースバイケースで実践的な退職方法を解説します。

辞めさせない店側の言い分を理解すれば、もっとも効率的に退職する方法が必ず見つかりますよ。

もくじ

辞めさせてくれない!そんなことホントにある?

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今どき本人が辞めたいのに辞めさせてくれない職場なんて本当にあるのでしょうか?

残念ながら、答えは「YES」です。

夜職の世界には独特の文化が根付いています。同じ接客業でも、カフェや居酒屋とボーイ(黒服)は全く違う業界だと思った方がいいです。

時代とともに労働条件や福利厚生は改善されつつありますが、義理・上下関係・ナワバリに関しては昔と変わらず重視されます。

例えば「まさか家までは来ないからブッチしよう」と思っても、絶対に来ないとは言い切れません。

「こんなに昼の仕事と違うのか!」と気が付くのは、あなたがボーイ(黒服)を辞めるときかもしれません。

スムーズに辞めるために、ここからは辞められない状況を具体的に見ていきましょう。

あなたはどんな状況?辞めさせてくれない理由

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辞められない状況のよくあるパターンを3つに整理してみました。

引き留められる程度の差はあっても、だいたいどれかに当てはまると思われます。

退職希望者に対する店側の考えについても解説しているので、今後の対策を練るヒントにしてください。

辞めさせてくれない理由1.泣き言だと思われている

1つ目は「辞めたい」という意思が伝わらないパターンです。

ただの泣き言としてあしらわれ、相談しても真面目に取り合ってもらえません。

「最初はみんなそうだよ」と励ましてくる先輩や「ここが踏ん張りどころだろ!気合いだ!」と活を入れてくる上司など、本気で辞めたいのにお門違いのアドバイスしか返ってこないでしょう。

どうしてかというと、キャバクラのボーイは軽い気持ちで入って来る人が多いため、店側は従業員の「やっぱり向いてません」「辞めたくなりました」といった弱音が日常茶飯事だからです。

いちいち相手にしていたらキリがない、慣れたら落ち着くだろう、叱られて拗ねてるだけ、などと思われています。

解説

働いたあなたは身に染みていると思いますが、ボーイ(黒服)の世界は体育会系です。

先輩や上司からのトンチンカンなアドバイスは、その壁を乗り越えて一緒にがんばろうという体育会系特有のノリです。

真面目に取り合おうとしないのも、意地悪で無視しているのではなく、教育の一環として突き放しているつもりなのでしょう。

実際に、彼らもそうして仕事に慣れてきたので悪意は無いといえます。

辞めさせてくれない理由2.ボーイ(黒服)が少なすぎる

2つ目はシンプルな理由で、ボーイ(黒服)の人数が足りないパターンです。

このケースの場合、「来月の面談でちゃんと話そう」「繁忙期が終わったら詳しく聞くから」などと、ひたすら結論を先延ばしにされます。なぜなら、再び新人を募集してイチから研修するコストをかけたくないからです。

ちなみに、辞められて困るのは他の従業員も同様。誰かが抜けたら、残った人は確実に仕事量が増えて休みが取れなくなります。

人手不足なのに「実は辞めようと思ってる」という打ち明け話は、かなり反感やひんしゅくを買います。

解説

振り返ってみると、入店時に紹介されたメンバーが店の規模に比べて少なかったのではないでしょうか?

また、毎回スタッフ同士で調整しなければ、休みを取るのも大変だったのではないでしょうか。

常にボーイ(黒服)の人数が少ない店は、我慢することが当たり前になっています。

この状況を分かってるのに自分だけ辞めようとする方がおかしい、保留にしておけば考え直すだろうと思われています。

辞めさせてくれない理由3.ブラック店舗だった

3つ目は最悪のパターン、入店したキャバクラがいわゆるブラック店舗だったケースです。

ブラック店舗では、面接時の条件なんて簡単に覆されますし、誰もかばってくれません。

気に入った新人にしか仕事を教えない・暴言・暴力などの非常識もまかり通っています。

先輩や上司は普段から高圧的な態度でしょうから、「辞めたい」と申し出ること自体が難しいかもしれません。

正攻法で話し合おうとしても、寄ってたかって悪者にされるのがオチです。

「辞めたいのなら、責任を持って代わりの人間を連れて来い」「違約金として〇〇万円払え」といった交換条件を提示されることもあります。

解説

面接時に好条件ばかり並べるのがブラック店舗の特徴。

シフトの融通が利くし、みんな優しいから大丈夫」「がんばり次第で時給が上がるから稼げるよ!」 などと相手に合わせて安心させます。

まずは入店させることが目的なので、約束したことは採用してしまえばどうにでもなると思われているでしょう。

入店前に詳しく店の情報を調べておけば、回避できた可能性はあります

夜の業界では辞められない状況になる人が多い

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大手グループ店や10年以上続く老舗店といった優良店ではあり得ないルールでも、平気で横行するキャバクラも存在します。

弁護士の相談サイトにも、店を辞められないボーイ(黒服)からの相談がたくさん投稿されています。

<相談の例>

・次の人間が見つかって引継ぎするまで辞めさせないと言われた。
・退職願を提出したのに受け取ってもらえず、家族に迷惑がかかるぞと脅迫された。

スムーズに辞めるために意識しておくこと

辞めたいけど辞めさせてくれない状況では、自分が思っているようにうまく退職の意思を伝えることが難しいでしょう。

しかし、本体あるべき辞め方について知っておくことで、第三者からの判断がはいったときに、正当にお店を辞めることができます。

自分に非がない状態にしておくために意識しておくべきことを事前に理解しておきましょう。

真摯に辞めたいということを伝えておく

お店を辞めたい意思をそれとなくほのめかすのではなく、店舗責任者としっかり向かいあって明確に退職の意思を伝えておきましょう。

  • 言い出しにくいから立ち話程度ですまそう
  • やんわり退職の意思をほのめかしておこう
  • 人づてに退職の意思を伝えておこう

上記のような中途半端なかたちで退職の意思を伝えても、正式なものとして受け取られない場合があります。

事実としてしっかり記録できるように店舗責任者にはっきりと辞める意思を伝えましょう。

万が一揉めたとしても、辞表の作成や退職の意思表示について言質がとれていれば、第三者の介入によって比較的スムーズに辞められることが多いです。

辞める理由をしっかり伝える

できるだけポジティブな退職理由になるように伝えるのがいいでしょう。

辞める理由が正当なものであればお店側も引き止めにくくなるでしょう。

  • 他にやりたいことができた
  • 他の道で頑張りたいと思った
  • 十分にお店で学ぶことは学んだ

辞める理由を明確に伝えることで、決心が固いことも相手に伝えることができます。

いつまで働けるのか伝えておく

できれば早めに辞めることを伝えておくのがベストですが、最低でも1か月前には辞めるタイミングについて具体的な日付を伝えておくのがいいです。

お店側も人員補充をする必要があるので、事前に辞める日程を伝えていれば誠意が伝わります。

逆に辞める日を伝えずにいると、ずっとお店に居続けさせられる可能性があります。

最低限のステップを踏んでおけば、後々のトラブルも事前に回避しながら退職をすすめることができるでしょう。

ボーイ(黒服)側に非があり辞められないパターン

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辞めたいのに辞められない原因は、いつでも店側にあるとは限りません。

ボーイ(黒服)の側に何らかの非があるケースも考えられます。

4つの例を紹介するので、自分がいずれかのパターンに当てはまっていないかチェックしてみましょう。

1.退職までの期間が短すぎる

法律的には、民法627条において「2週間前」までに退職を申し出れば問題ありません

店の就業規則で申告する時期が定められていても、優先されるのは民法です。

ただし、ボーイ(黒服)の仕事に限らず、退職の希望は2〜3カ月前に申し出るのがベスト。
遅くとも1カ月前までが社会人としてのマナーです。

どうしてもすぐに辞めたい人もいるでしょうが、親の生死に関わるような緊急のケース以外、「いや、ちょっと待てよ」と言われて余計に面倒な状況になります。

入店して間もないため言いそびれてしまうことも考えられます。しかし、期間が短すぎると「みんなに迷惑がかかる」と言われたら何も言い返せなくなります。

2.罰金行為をしてしまい債務がある

水商売の世界には罰金を取る文化があります。

キャバクラのキャスト(女性)にはペナルティというシステムがあることはご存じでしょう。

こうしたペナルティはボーイ(黒服)にも適用されます。

特に新人ボーイは、うっかり罰金行為をしてしまいがちです。

よくある罰金行為の例は以下の通り。

  • 当日欠勤・無断欠勤・遅刻・早退
  • 風紀違反(キャストと恋愛関係になるなど)
  • 引き抜き行為(キャストを他店へ紹介すること)
  • 反社(暴力団など)の入店チェック漏れ
  • 守秘義務違反
  • お客さんやキャストへの暴力

罰金の金額は店によって違いますが、例えば遅刻・早退5,000円、欠勤は10,000~20,000円位です。
風紀違反は100万円が相場。

金額が大きくて払えない場合は、給料からの天引きや負債という形で残ります。

負債が残っていると、一括で返済するか、天引きで払いきるまで辞めることができません。

3.給料の前借り・お店に借金をしてる

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夜職の業界では、日払いだけでなく翌日、今週分を前借りすることがよくあります。

便利ですがハマると毎月の給料が返済となり、手元に現金が残らない、また前借り…という悪循環に陥ります。

また、店の備品を壊して弁償できないケースも店への借金となるため、給料からの天引きです。

特にフロアで使う備品(シャンデリアやバカラのグラスなど)は高額なので返済に時間がかかるでしょう。

4.面接で虚偽・経歴詐称をした

面接の際に虚偽・経歴詐称をしていたことがバレると、職場に居づらくなります。

太筋の客(金払いのいいお客さん)に顔が利く・有名店で働いていたなどのオーバートークや経験年数の水増しなどです。

なおかつ、虚偽・経歴詐称をして採用されたという負い目があるので、だました罪悪感から辞めたいとは言い出しにくい状況になります。

先輩黒服や店長は“飛びそう”かが分かる

先輩や上司は職業柄、相手の気持ちを察知する能力が高い人たちです。

ひそかにバックレようとしていても、たいていは勤務態度や言動からバレています。

特に、ここまでの4パターンに当てはまっているなら、いったん引き留められたとしても、その後しばらくは徹底的にマークされます。

先輩や上司から「あいつは飛びそうだな」と思われているからです。

時給アップをほのめかされたり、「来月は忙しいから頼むな」と伏線を張られることもあるでしょう。

ブラック店舗であれば、気前よく前借りを推奨して囲い込みを図ることかもしれません。

それでもボーイ(黒服)を辞めたい!難易度別の退職方法3つ

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「仕事が向いてなくて精神的に辛い」
「昼夜逆転の生活で体を壊した」
「学業に支障が出て留年しそうだ」

店を辞めたくなる状況は人それぞれです。

どんなに辞めにくくても、事情があるのなら退職するしかありません。

大切なのは状況に応じた適切な方法を取ること! 次からは、退職方法を難易度別に分けたので具体的な戦略を練っていきましょう。

難易度レベル1:円満退職型

まず、一応やんわり引き留められるものの、比較的あっさりと退職が認められるケースが考えられます。

ちょっと肩透かしですが、もっとも理想的なパターンといえますね。

辞める理由を問い詰めたり責めたりする人はおらず、むしろ「今までお疲れさまでした」「これからも元気でね!」というねぎらいの言葉をかけてもらえるかもしれません。

こうした円満退職型は、辞めると言い出す前の悩みはすべて取り越し苦労で終わるのでラッキーです。

注意点

円満退職が成立する条件は、普段からしっかり信頼関係を築いておくこと。

そして、辞める方も辞められる方も常識的であることです。

例えば、学生なので学業を優先したいという退職理由は理にかなっていますし、余裕をもって数カ月前に申し出ていれば、常識的な店は「それなら仕方が無い」と判断します。

しかし常識に欠けた店の場合は、「そんなもの気合いだ!」などと言い出すので、他の方法を取るしかありません。

難易度レベル2:説得交渉型

理にかなった明確な退職理由を伝えたら納得してくれた。

すでに1カ月前に申し出ているから、期間的にも文句はないはず。

それなのに一向に退職日がはっきり決まらない。実は一番多いのがこのケースです。

背景には、今辞められたら代わりのボーイ(黒服)がいない、しばらく求人する予定や余裕が無いといった店の都合とタイミングの問題があります。

「とりあえずもう少し待ってて」と、店側はできる限り引き留めようとしますが、キリがないのでとにかく退職日を決めることが大切

うやむやにしておくと思うツボにハマります。

注意点

店側の都合とはいえ、自分が辞めることで店が困るのは事実です。

しかし、交換条件として提示された無茶な要求まで飲む必要はありません。

「最終月の給料は無し」で手を打つよう説得してくるかもしれませんが、納得できないならしっかり断りましょう。
退職日までの時給が減額されるなど、ある程度妥協できる条件なら、割り切るのもひとつの方法です。

難易度レベル3:バックれ型

先輩の武勇伝が「辞めた奴をシメた話」だったり、辞めるときは生贄(いけにえ)として友人を紹介するルールがまかり通っていたり、あきらかにブラック店舗だと判明している場合はバックレ型の退職が賢明です。

普通は推奨されない方法ですが、ブラック店舗には独特の価値観があります。

「自分に非は無いから話し合えばわかるだろう」と思うのは間違いです。

ブラック店舗は普通の理屈は通じませんから論破は不可能です。

辞めたいと主張した時点で理由を問わず責められますし、それでも辞めると言い張れば暴力や脅迫行為もあり得ます。

また、「遅刻を見逃してやった」「目をかけてやった」などの小さな恩義を、大きな負い目に感じさせることが上手なので、まともに取り合わないよう注意してください。

最後の月の給料をあきらめたり、従業員に罵られたりするデメリットはあります。しかし、とにかく早く辞めて忘れてしまうことが一番。

注意点

バックレ型の退職は飛ぶタイミングが重要。おすすめは給料日前です。

おそらく最後の給料は振り込まれませんし、手渡しであればあきらめなければなりません。

ただ、もし手切れ金として納得する可能性が高く、納得すればそれ以上は追って来ないのでスッパリ縁が切れます。

念のため履歴書に記載した住所にはしばらく戻らない方が安全です。

絶対に避けるべきは給料日直後のタイミング。

「あいつ最後の給料をせしめて飛びやがった!」と逆上される可能性もあります。

すでに何らかの事情でモメていたり、店に負債が残っていたりするなら、逃げる先の段取りを万全にしておきましょう。

バックレてボーイ(黒服)を辞めた場合の鉄則

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ブラック店舗を辞めて気持ちが落ち着いてくると、だんだん怒りやくやしさが湧いてきます。

「やっぱり未払いの給料を取り返したい」「暴行されたので訴えて謝罪させたい」などと思うかもしれませんが、絶対に蒸し返さないことが鉄則です。

ブラック店舗は反社と同じく、あの手この手で執拗に追い込むのが信条。

後日給料を受け取りに来るよう連絡があったり、元同僚やキャストから個人的に飲みの誘いがあっても、絶対に無視してください。

「ほとぼりが冷める」なんてことはありません。

また、店の常連さんが「〇〇君を見かけたよ」と漏らすことも考えられますから、働いていた街に立ち寄ることも厳禁です。

時間帯を問わず、公私ともに活動範囲を変えてください。

今まさにブラック店舗に在籍してる場合の対処法

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今現在ブラック店舗に在籍している人は、どうやって辞めようかで頭がいっぱいでしょう。

追い詰められて、冷静に判断できない状況なのでは?

メンタルが病みそうなら店は休みを取りましょう。

心身のバランスが崩れて休みを取るのは、普通の店では当然のことです。

ただし、 ブラック店舗には通用しないのでウソも方便、家族が急病など突っ込まれない理由にしてください

休みを取ったら、労働基準監督署、弁護士、退職代行会社などに頼りましょう。

労働基準監督署

労働基準監督署は、厚生労働省及び労働局の下部機関です。

労働基準関係法令に違反して働かせていた場合、店を指導・監督してくれる組織なので、休みを取ったら真っ先に出向くべきです。

労働基準関係法令とは、罰金を禁止する賠償予定の禁止(労働基準法第16条)、減給の上限を定める制裁規定の制限(同法第91条)などです。

労働基準監督署では、労働トラブルの専門知識を持つ職員が無料で相談に乗ってくれます。

もし身元を明かしたくなければ、一般的なアドバイスにはなりますが、匿名相談も可能です。

全国に321署と4つの支署があり、それぞれ管轄する地域があります。
自宅や本社ではなく、店の住所を管轄する労働基準監督署へ行ってください。

厚生労働省の全国労働基準監督署の所在案内はこちらです。

弁護士

弁護士に相談するのはハードルが高いと感じるかもしれませんが、法テラスや法テラスと契約している弁護士事務所なら同一案件で3回まで無料相談が可能です。

ただ、これは「民事法律扶助」という制度によるもので、月収182,000円以下で資産180万円以下が条件となります。

最寄りの法テラスはこちらで確認できます。

もし「民事法律扶助」条件に当てはまらない場合も、初回だけ相談が無料の弁護士事務所は増えています。

有料であれば30分5,000円、1時間10,000円以内が相場です。

弁護士は法律のプロですから、安全で確実に店を辞めるための的確なアドバイスが可能です。

暴行罪・傷害罪・脅迫罪・損害賠償など、込み入った状況をスッキリ仕分けしてもらえるでしょう。

退職代行

直接上司と話したくない・店に行きたくない・交渉されたら断る気力が無いといった精神状態なら、退職代行の利用もひとつの方法です。

退職代行は2018年頃から広まった比較的新しいサービス。

本人の代わりに辞める意思を店に伝えて必要な手続きを進めてくれます。

「円満退職できない人」が客層ですから、店を辞められないボーイ(黒服)のケースも数多く手がけている点が心強いです。

業者によって良し悪しがあるため、信頼できる業者を選ぶことです。

ブラック店舗を辞めるためにブラック退職代行業者に頼んでしまうのは本末転倒です。

利用する場合はしっかり下調べをおこないましょう。予算は10,000〜50,000円

第三者に話すことが重要

ブラック店舗は周囲の人間がみんな非常識なので、いつの間にか常識的な判断力を失ってしまいます。

罰金や給料の未払いも、「そんなもんかな、自分がおかしいのかな」と納得しそうになるでしょう。

法律や制度に明るい労働基準監督署・弁護士・退職代行といった第三者に相談すれば、不安でいっぱいだった気持ちが必ず落ち着くはずです。

また、自分が労働者としてどんな権利を持っているのか、ブラック店舗の異常さをなどを客観視できます。

ただし、無責任なアドバイスをする人には気を付けてください。
あくまでも専門知識のある人に頼りましょう。

ブラック店舗は見分けられる

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ブラック店舗で働く面々は、立場を問わず、誰もが法律を何とも思ってません。

風営法に引っかかることや警察との関わりを避けるのは、怖いからではなく面倒だから。

男性従業員の場合、前科を恥じるどころか「勲章」と思っているフシもあります。

ここではそんなブラック店舗を見分けるためのポイントをお伝えします。

これからボーイ(黒服)として働こうと思っている人はぜひ覚えておいてください!

事前調査で見抜くポイント

誰もが面接の前にネットで店の事前調査をすると思いますが、注目すべきポイントは店名と住所です。
店名で検索すると求人募集の内容がサイトによってバラバラだったり、常に募集し続けている場合は要注意

労働条件があやふやで、従業員がすぐ辞めてしまう店です。

住所で検索すると似たような店名がいくつもヒットする場合は、何らかの問題がある度に、同じ場所で店名だけを変えています。

次に注目したいのは実際の雰囲気。営業時間内にお店の前をゆっくり通り過ぎてみましょう。

入口付近はしっかり清掃されているでしょうか?

店が混んでいるようなら、ワンタイムだけお客さんとして入ってみるのもアリです。

店の客層やボーイ(黒服)の接客態度を確認できます。

顔を覚えられたら面接が気まずいので、空いている時間帯は避けてください。

ブラック店舗にありがちなこと

以下にブラック店舗にありがちな特徴をまとめてみました。

営業時間が守られていない
営業時間より、その日の売上を優先するため「忙しいから残業になる」のではなく、「売上が足りないから店を閉めない」という意味です。

客層が反社
ヤクザや暴力団、半グレなどが常連だと、普通のお客さんの足は遠のきます。

客引きやスカウトの強要
ボーイ(黒服)だけでなく、キャストの女性はキャッチやビラ配りを強要されることも。

売れないキャストを追い込む
ブラック店舗は男性女性の区別なく、売上に貢献しない人間を責めて追い込みます。

ミスをしたら暴言・暴力・脅迫

不透明な会計
俗にいう「ぼったくり」です。

黒服の送り無し
常識的な店なら、終電後の送りの有無は面接で説明してくれます。

不透明な給料明細
給料明細を見ると、よくわからない控除や身に覚えのない積立金が引かれている。

入店する前に、上記のような噂を耳や目にしたらブラック店舗の可能性が高いでしょう。

ブラック店舗を見分けるポイントを詳しく知りたい場合は、下記記事をご覧ください。

明るい未来を想像して退職しよう

走る男性の画像

ボーイ(黒服)を辞めたくても辞められない人は多いですが、だからと言って大切な人生を浪費するのはもったいない! 不本意な状況はすみやかに終わらせて自由になりましょう。

特に、明らかなブラック店舗は「逃げるが勝ち」です。

店を辞めて、次に働くところを決めていないなら、せっかく大変な思いをして積み上げたボーイ(黒服)の経験を生かせる道を選んでみてはいかがでしょうか?

ボーイ(黒服)経験者の向いてる業種

例えば、バーテンダーならキャバクラで身に着けた接客スキルとマナーが高く評価されるでしょう。カクテルのレシピは入店してから学べます。夜の仕事なので生活リズムを変える必要もありません。また、バーテンダーは年をとってからも長く働けるのがメリット。独立も目指せます。

昼の仕事がよければ営業職がおすすめです。営業職にはノルマがあり、ときにはクレーム対応をしなければなりません。しかし、ブラック企業でなければ罰金は無いですし、クレーム対応も酔っ払い相手ではありません。ボーイと違ってがんばった分のインセンティブが入るのも魅力的。

最後は飲食店のホールスタッフです。店の大きさや働く時間帯はさまざまですが、共通点は慢性的に人手不足であること。キャバクラのフロア業務は間違いなく経験値として生かせます。大手チェーン店ならバイトでも福利厚生が手厚く、正社員登用制度もあります。

夜の世界に再挑戦したいなら

「今回の店は合わなかったけれど、ボーイ(黒服)の仕事自体は好き」という人もいるでしょう。

それなら次のお店は業界大手で歴史のある『優良店』に絞るのが正解です。

優良店は感情的な人材育成ではなく、システムに基づいた人材の開発をすすめています。

  • 最初は小さな目標から着実にステップアップ
  • 自ら目標を設定し上司のサポートを受けながら成長
  • 年功序列ではなく公平公正な評価基準

とくにチックグループは、従業員の教育システムが充実しています

キャリアアップ制度や資格支援制度といったバックアップも充実しており、常に未来を見据えてダイナミックに成長できるでしょう。

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