大入り手当とは?意味や相場、バイトでも支給されるのかなど給与扱いの仕組みを徹底解説!

飲食店などの求人でよく見る『大入り手当』ですが、ナイトワークでも支給されるケースが増えています。
しかし、いくらくらい、どのようなタイミングで支給されるのか、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

大入り手当はボーナスとは別に、頑張った日にだけもらえる特別な報酬として、多くのキャバクラやクラブで採用されています。

しかし、支給の条件や金額は店舗によって大きく異なり、求人票の表記と実態が違うケースも少なくありません。

この記事では、大入り手当の基本的な仕組みから実際の相場、注意すべきポイントまで詳しく解説していきます。

もくじ

大入り手当とは

大入り手当とはお客様がたくさん入ったとき(お店が儲かった時)に出るご祝儀のようなものです。
かつて芝居小屋ではお客さんがたくさん入った際に、大入り手当を配るという慣習がありました。

それが受け継がれて、今もクラブなどでキャストや黒服に支給されることがあります。
現代のナイトワーク業界でも、この伝統的な仕組みが根強く残っているのが特徴です。

例えば、ななえママのお店「Nanae」でも、売り上げが良いときは特別手当があるようです。このように名称は異なっても同様の制度を採用している店舗は数多く存在します。

大入り手当は店舗の売り上げに対する感謝の気持ちとして支給されるものであり、従業員のモチベーション向上にも大きく貢献している制度といえるでしょう。

大入り手当の相場・金額はいくら?

お金の画像

大入り手当の相場はお店と支給タイミングによって大きく変わります。

支給される場面によって金額に差があるため、以下で具体的な相場を見ていきましょう。

特に忙しい日に支給される場合は、黒服に対して1,000円から3,000円程度キャバ嬢には数百円から2,000円程度が一般的です。

これは日々の営業でお客様が多く来店した際の感謝の気持ちとして配られるものです。

年末などの忙しい時期を乗り越えた時に支給される場合は、黒服・キャバ嬢ともに1万円以上のお手当が出ることが多いです。
繁忙期を乗り切った労をねぎらう意味合いが強く、金額も高めに設定されています。

バースデーイベントなどの場合は、バースデーを開催したキャバ嬢に10万円黒服には5,000円からという相場になっています。

イベントの成功に対する特別なボーナスとしての意味合いがあります。

表彰の場合は黒服に対して10万円程度出ることもあり、年間を通じて特に貢献度の高いスタッフに対する報奨金としての側面をもっています。

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大入り手当が支給される条件やタイミングとは

大入り手当が支給されるタイミングは店舗によって違いますが、主なパターンがいくつか存在します。

以下では具体的な支給条件とタイミングについて詳しく説明します。

  • 売り上げ目標を達成した時
  • 年末年始などの繁忙期が終わった時
  • 周年やバースデーなどのイベントが終わった時

売り上げ目標を達成した時

大入り手当の支給タイミングとして最も一般的なのが、月間や日々の売上目標を大幅に上回った時です。
来店客数が予想を超えた日や、週末の繁忙日で特に好調だった場合に、店舗への貢献度が高いスタッフを中心に支給されます。

また、店舗によっては周年記念やバースデーイベントの成功に対する感謝の意味で配られることもあります。

支給の判断は完全に店舗側の裁量に委ねられており、明確な支給基準が設けられていないことがほとんどです。

この制度は日々の頑張りに対する即時的な評価として機能するため、スタッフのやる気向上と職場の活性化に大きく貢献しています。

年末年始などの繁忙期が終わった時

年末の忘年会シーズンなど、連日満席状態が続く繁忙期を乗り切った後に大入り手当が支給されることが多くあります。

特に年末の最終営業日などには、お疲れ様の意味を込めた大入り手当が配られるケースが一般的です。

ナイトワーク業界では12月が最大の稼ぎ時となっており、クリスマスや忘年会などのイベントも集中します。

この激務を乗り越えたスタッフへの労いとして、個別に用意された大入り袋が手渡されます。ただし、キャストや黒服の役職や貢献度によって金額に差がつけられることが多いです。

周年やバースデーなどのイベントが終わった時

店舗の周年記念やホステスのバースデーイベントの終了後にも、参加したスタッフ全員に感謝の気持ちを込めて大入り手当が支給されます。

これらの大型イベントでは全員が一致団結して取り組むため、通常よりも高い客単価実現することが多く、その成果に見合った手厚い報酬が期待できます。

特に周年イベントなどの記念行事は、店舗の売上に大きなインパクトを与える重要な機会です。そのため、イベント成功への貢献度に応じた適正な評価として、比較的高額な大入り手当が支給される傾向にあります。

大入り手当の支給対象は?

夜の街に立っている女性の画像

大入り手当の支給対象について、多くの人が疑問に思うポイントを詳しく解説します。

雇用形態や勤務態度によって支給の有無が変わることもあるため、事前に理解しておくことが重要です。

  • 支給対象はキャバ嬢と黒服
  • アルバイトでももらえることが多い

支給対象はキャバ嬢と黒服

大入り手当は、キャストと黒服に対して支払われるお店からのボーナスです。

基本的にアルバイトも関係なく、全従業員に配られます。
ただし、特に忙しかった日に突発的にオーナーが大入り手当などを配る時は、出勤していた人のみに支給されます。

なお、シフトの貢献率が低い場合は対象外になることが多くなっています。

目安として、基本的に週5程度出勤しているキャストや黒服が対象となります。

また、GWや正月などの連休時に休まず出勤した人も、店への貢献と捉えられて支給対象にしてもらえることが多い傾向にあります。

アルバイトでももらえることが多い

基本的にアルバイトであっても、お店に貢献していれば支給されます。
お店への貢献とは、毎日お店に出る、早めに来てセットアップを手伝う、お客さんからの評判が良い、キビキビと動けることなどが評価されます。

正社員と金額の区別があることは多いですが、もらえないことはありません。

ただし、忙しくてあまり出勤していない、仕事が覚えられていない場合はもらえない、または少額になります。

雇用形態よりも実際の貢献度が重視される傾向にあるため、アルバイトでも積極的に働けば十分に支給対象となり得ます。

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ナイトワークで大入り手当以外に支給されるボーナス

ナイトワーク業界では大入り手当以外にも、さまざまなボーナス制度が存在します。

以下では代表的な報酬制度について詳しく解説していきます。

  • 賞与
  • 入店祝い金
  • 歩合に対するバック
  • 貢献度に対する賞金
  • チップ

賞与

ナイトワークの世界でも、正社員になっていれば賞与がもらえます。

特に高級キャバクラ・クラブの運営会社は企業としてもしっかりしており、賞与が1〜2か月分出るグループもあります。

なお、ボーナスの金額は年間で40万円から60万円程度が一般的ですが、マネージャーになれば月給自体が100万円を超えることも珍しくなく、ボーナスで200万円から300万円などもらっている黒服もいます。

賞与の回数は年に1から2回が平均的で、ほぼ一般の企業と同じと考えれば良いでしょう。

入店祝い金

ホステスやキャバ嬢に対して支払われることが多いですが、黒服にも祝い金があるお店は多くなっています。

祝い金の金額はお店によって異なりますが、黒服とキャバ嬢共通で1万円から10万円ほど出すお店が多い傾向にあります。

この祝い金は求人応募を加速するためという意味合い、そしてお店に入る際にスーツなどが必要になることから準備金的な意味合いがあります。

歩合に対するバック

キャバ嬢と同様に、高級店では黒服も歩合がもらえるシステムが採用されている場合があります。

担当しているホステスやキャバ嬢の売り上げに対して、一定の歩合でインセンティブがもらえる仕組みです。
たとえば、月間の売り上げに対しての数%程度(5%)、マネージャークラスになると30%などと歩合の割合が増えることがあります。

例えば、担当しているホステスが月間300万円売り上げを上げたら、15万円が歩合で入る仕組みです。

貢献度に対する賞金

ナイトワークにおける貢献度は、担当ホステスの成長支援や管理能力、シフトへの積極的な参加、イベントの企画・準備への関与度などで総合的に判断されます。

また、新規スカウトによる売上向上や、最近ではSNSを活用した集客力なども重要な評価ポイントとなっています。

多くの店舗では明確な評価基準を設けていませんが、店長やオーナーが日頃の働きぶりを観察し、年間を通じた貢献度を査定します。

この査定結果をもとに、年末などに黒服コンテストのような表彰制度を設け、優秀なスタッフに賞金を授与する店舗も増えています。

賞金額は店舗規模により異なりますが、10万円から大手グループでは数十万円以上という高額な報奨金が用意されることも珍しくありません。

チップ

チップは店舗からの支給ではなく、お客様から直接いただける報酬です。

日頃の丁寧な接客や気配りに対して、お客様が感謝の気持ちを込めて渡してくださることがあります。

特にアフターサービスに同行した際には、お疲れ様の意味を込めてチップをいただけるケースも珍しくありません。

金額は1万円程度が一般的で、お客様との信頼関係が築けているスタッフほど受け取る機会が多くなります。

ナイトワークで大入り手当をもらうときの注意点

大入り手当をもらう際には、いくつかの重要な注意点があります。
特に税務関係や求人情報の信頼性について理解しておくことが大切です。

  • 大入り手当は確定申告の対象になる
  • 求人票の大入り手当の金額が誇張されていることがある

大入り手当は確定申告の対象になる

店舗から支給される大入り手当は、給与所得として課税対象となります。

雇用契約を結んでいる場合は、支給時に源泉徴収税や社会保険料が差し引かれた金額で受け取ることになります。

一方、現金手渡しで業務委託契約などの場合は年間の収入として自分で確定申告を行う必要があります。

大入り手当も含めた年収が一定額を超える場合、申告を怠ると脱税とみなされ追徴課税などのペナルティが科せられる可能性があるため、適切な税務処理を心がけましょう。

求人票の大入り手当の金額が誇張されていることがある

求人広告で「大入り手当5万円支給!」のような魅力的な表記を見かけることがありますが、実際の支給条件をよく確認することが重要です。

このような高額表示の場合、特別なイベント時の一時金や年間を通じた最高額を示している可能性があります。

「毎日大入り手当あり!」といった表記の求人では、実際の日当は数百円から1,000円程度というケースが多く、毎日高額なボーナスがもらえるわけではありません。

求人応募前には、支給の頻度や具体的な条件について詳しく質問し、現実的な収入見込みを把握しておくことをおすすめします。

まとめ

大入り手当はナイトワーク業界に根付いた『頑張った日にだけもらえる特別ボーナス』です。
金額以上に「見てくれている」「評価されている」という安心感があります。

黒服として働くうえでも、モチベーションを上げる大事な要素のひとつといえるでしょう。

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